12/30  暮れゆく



  静かで穏やかな陽射しが窓際を包んでいます。しばらくは好いお天気のようなので、乾いた鉢植えにたっぷりと水をあげました。じんじんと音をたてて土が水を 吸い込んでいく様は小気味いい。
今年もなんやかや慌ただしくもありましたが、愉しく過ごしました。ありがとうございます。去年に続き、レッスンをたくさんしましたねえ。来年は手しごと関 係を充実させたいかな。もちろん音楽も、草も、興味が尽きる事はなく、もっともっと勉強したいです。どれをとっても学ぶことはたくさんある。なにを選択す るのか自由であることを忘れずに、慎ましく、そしてなによりも健やかでいれますように。みなさまよいお正月をお過ごし下さいませ。



12/29  歳末感と5分間ルール



 レッスン納めして、絵の仕事もひとまず区切りをつけて、冬休みを2日ほど過ごしたら、あれ今日もどこにも行かなくてもいいの かと、逆にぽかーんとしている。隅々までピカピカに掃除が済んだわけでもないし、年越しさせる案件も多々であるけれども。なんだろうね。こんな感じだった かな年末って。このぽけっとした時間をあとから、あ〜あのとき少しでもこれをやっておけばよかった…と思う日は遠くない気がするわけですけれど。分かっ ちゃいるけどもう一連の通過行事みたいに年越さないことには、なにも手に着きませんよっ、世の中みんな休みですからね、と こういう時ばかり世の中に同調してる。これ脳内暗示?
それでもやっぱり暇ならちょっと掃除はしようかね、と今日はトイレとお風呂をいつもより入念にゴシゴシしました。当たり前だけど綺麗なのが好きなので、や りはじめるとのめり込むタイプです。でもホイっとやる時と、なかなかやらない時とあって、仕事のある日は わりと体たらく。そういうとこさえ無くせると、けっこう好い感じに生活出来ていると思うんだけどな。お台所の洗い物とかお風呂に入るとかお布団で寝ると か、そういうちょっとしたことを怠けてしまうのです。ときどき。やっておけば自分が気持ち好いのに。
そんなことを今年の夏前くらいに思って、んじゃ 5分で出来ることはやろう、っていう5分ルールってのをつくったんですよ。まあ 絶対!とかになるとすぐ嫌になるのでゆる〜くなんですけどね。ルールすら忘れてることもしばしばですけれど、どうするかな〜って場合は大抵やることにな る。
5分て短いようで、結構物事やれちゃうんですよね。でも5分なら立とうかねって気持ちになる時間だし、調子にのれば何分やってもいいわけだし、5分経った ら途中でやめてもいいや でもいい。
要は、よしやるか!って腰があがる回数が増えればしめたもの。って自分のことですけれ ど… 半年やってみて、8割方は思うつぼですよ。上等。しめしめ。
そんなわけで、歳をとるにつれて いろいろ億劫にもなっていくだろうから、せめて自分をごまかさないで暮らしていければいいな。あとは、散らかっても気持ちいいモノしか持たないことだな。





12/22  陰極まって陽に転じる



 冬至。ようやく冬っぽくきゅーんとしてきた。柚子を買ってこなくちゃあ。
ばたばたと散らかっていた頭の中や部屋の中が少しずつ片付いてきて、大掃除というか整理のとき。内も外も削ぎ落として削ぎ落として、新しいインプットをし て、次なるアウトプットをしたい。
とそのまえに、今日も鎌倉へ楽しみなライブを。日曜のディモンシュライブに始まって、今週はライブ三昧。音楽ってすばらしい。仕事も遊びもしっかり納めま しょう。

  ウサギノフクシュウでの原画展、明日が最終日となります。クリスマスプレゼントに、本やカレンダーどうでしょうー。是非お立ち寄り下さいね。



12/15  鳥はたかく鳴き 軒下の柿は佇み 鍋の中の大根染みる


かわいいモノやうつくしいモノが集まってくる。


枝を編んでみたり、冬毛のモフモフも作りましたよ。


fabric camp、ウサギノフクシュウともに アイテムを手に取って頂けているようで、うれしい悲鳴。楽しみにしているライブもあったりと12月は鎌倉通いで過ぎていきそうです。



12/9  おおむね良好



  また、ひとつ歳を重ねました。こんなに美しい夕暮れ、ありがとう。いろいろあるけれど、おおむね良好。大概しあわせ。
それにしても今年の数字は、急に我に返るような、随分と大人になっちゃったなあって感じ。40代もこれまでもすこし違う心持ち。


12/8 つま先の向くほうへ


フラワーシャワーみたい。祝福されながら歩く。

 薄曇りでうすら寒い。こういうときは部屋よりも外の方が体感としてあたたかい。仕事だと思っていた日がお休みと分かってラッ キーと喜んでいたら、数時間後に休みだと思っていた日が仕事だと気づいた。プラマイゼロか、というとそうでもなく、なぜか落胆のほうが大きい。
 昨日はさくっとやることをやって、午後郵便局へ荷物を出しに行って、さてどこかへいこうか、どこへいこうかなと駅の方へ向かっていたつもりだったが、 葉っぱのある方、土のある方へずんずん歩いていたら結局草場へ辿り着いた。やっぱりというかなんというか。午後の陽射しが傾いた時間で、踏みしめる土はふ かふかとやわらかく、枯葉をふむ自分の足音と鳥が木々の中で動く音、時折枝から落ちる実か葉の音、すべてがあたたかみを帯びている。
群生しているイネ科の草は穂から綿毛をふさふさと一斉に覗かせ、エノコロたちはキラキラと光っていて、来て正解だ と、ひとりしみじみとほくほくする。草を摘む用意もなにもしてこなかったので、青いものは摘まず(あ、セリを少し摘んだのだった)ぐるりと1周しながら、 木の実や枯れ枝を拾って、またぽくぽく歩いて帰ってきた。そういえば少し前にどこを歩いた時だったか、枸杞の実がたくさん生っているのを見かけたので、も しや?と草場ちかくの枸杞の薮を見に寄ったけれど、実は見つからず。葉はわっさわっさ茂ってるのだけど、生らないのかなあ。また正月ころにチェックにゆこ う。この季節にしてはあたたかい陽気のせいか、セリも七草の頃に摘めそう。ゆっくりとそんなことを確認した午後でありました。




12/6 まぶた休息  だんまり日曜日


 
  ホットカーペットの上にじっと座って、時折目を閉じたままゆっくりとお茶を飲みながらこれからのスケジュールを考えています。鎌倉への2件の搬入を終えて (間に合って)週末までのレッスンもこなせて、只今 くにゃりとヌフケ。どちらもよい感じの展示で、声をかけていただいて嬉しい限り。
  昨夜はすこし早めに帰宅出来たので、おいしそうなお惣菜を少しずつ買ってきて、毎年楽しみにしている冬季限定のにごり酒『五郎八』をちびりちびりとやりな がら、赴くがままに
そのままうたた寝を決め込むという、分かりやすく心地好いダラダラな時 間を過ごしましたよ。
3時間ほどダラダラしたら、だいぶ気が済んだので、それから台所に立って、野菜スープを煮込んだり、柚子を蜂蜜に漬けたり、ついでに洗濯もして、お風呂に 入ってさっぱり。




いつもバスで移動するところをのんびりのんびり歩いたら、気づきたいことに、またちゃんと気づけるようになりました。うれし い。モノを見ているのは目のようであって、こころなんですね。

カレンダー展、はやくも期間延長していただきました。23(祝)までです。店主のおぐちゃんには なぜか(というかやはり?)草のモノをリクエストされているので、何か持っていけるといいんだけど。


fabric campのクリスマスまつりも美味しい楽しい空間になってます。わたしは
本州ではなかなか手にする機会が無 い、北海道モミでルームスプレーとか作りました。プシュプシュくんくん香りを嗅いでみてください。フィトンチッド?ってい うんだっけ?森の香りのこと。モミは気管支、呼吸器系にいいのです。これから乾燥しやすいですからね。
そんなわけで 鎌倉、遊びにいらしてください!



11/30 月曜日がやってきた


 
 陽射しに顔をつきだす。空気の匂いが変わったね。なんの匂いともわからないけれど、澄んだいいにおい。昨日までをなんとか乗り切った。ずっとマスクで覆 われてた顔が、すかっと外されたような気持ち。実際マスクをしてふがふがしながらレッスンをしていたわけだけど。今日は背中がゆるんでいるのがわかる。
  午前中のうちに頼まれ仕事の仕上げと事務連絡を勢いよくやって、ようやくやってきた自分の時間。仕事が早いねと言われることもあって(実際は早いばかりで なくて、どうも手に付かないものには、いつまでも取りかからないという両極端なのだが)「まあ現金仕事だからね」と答えたりするのだけど、中途半端に進め ておいて、あとからちょいちょいと自分の時間に仕事が割り込んでくるのがきらいなだけである。自宅仕事で、人と物事を進めるということは、そうでなくても そうなるわけで。だから出来る限りハイ、おしまい!までやって、自分だけのための時間をまるっと作りたいのである。ちなみに冷蔵庫の食材も、2日おきくら いに、すっきりとおしまい!の状態になるのが好き。手をいれてストックになっていればグッド。保存食でさらに2日くらい暮らして、それからお買い物に行く のがベター。できれば連続4日は家に居たいってことだ。



11/27  巨大柿到着



  晴れ。ここ数日でぐんと気温がさがってきた。来週から始まる展示とまつり(のちほどnewsへお知らせします)の準備に大わらわ。 仕事の前後に、絵を描いて、カレンダーを切って、隙き間で妄想を現実にするための妄想をして、気絶のようにぱったりと寝る。でも新規キャパ0ゼロのこのく らいになると、さすがにto doリストを作ってそれにそって日々こなすので、頭の中はわりと冷静だ。やればいいことが分かっているってのは、それだけで3分の1くらい片付いている気 がする。まあto doから漏れたことがいくつか出てくるのであろうが。
とノルマをこなしたところに、いつ届くのかなあと忘れていた柿が!今年も柿が!どーんとダンボールでやってきてしまった。今であったか、柿よ。しかもデカ い…わたしは小さめが好きなのに…。大根の首以上である。とにかくはやく処理して干さねば、正月明けにしみじみと茶請けに噛みちぎるような好みの固さには ならないであろう。嗚呼、それは困る。いそぎたまへ。と こういうことで予定は未定になっていくのだな。だいたいベランダに全部吊るせるのかね。イルミネーションだねとか言ってられるのかね。
喉の痛みは鼻へと移行し、これは風邪だ、久しぶりだね、やっといろいろ外に出せるねと、喜んでいる場合でもないらしい。



11/24 寝起きの5分  たいしてどうってことないことです



 思わず晴れた。いそいで洗濯をする。喉が痛い。きのう寒くて暖房をつけたせいだろうか。風邪はたまにはひいて、できれば一晩くらいで悪いものを外へ出し てしまうのがいいと思ってはいるけれど、喉が痛いのは困ったな。今週は日曜までレッスンがみっちり。大人は1回くらい ぼそぼそと言葉すくなくてもよいだろうけれど、子ども相手には喋らないわけにも歌わないわけにもいかない。気をつけていたつもりだけど油断した。
そんな寝起きに そうだ!小さい加湿器があったわと思い出し、取り出してさっそくセット。
スイッチオン。も う乾燥の季節ね  とかなんとか心の中で喋って水蒸気があがるのを待っていると、細 く筒の先から一年ぶりに、煙のような白く細い蒸気がゆっくりたなびいて出てきた。揺らいでいるものを眺めてるとまた眠くな るわ… なーんて思う間もなく、装置の下の方の隙き間から水がじわじわ漏れてくる。おいおい、ちょちょちょ。タオルタオ ル。
チ、安物はこれだから駄目だ。こちらも負けず細く白い目を向けようとした瞬間、
そういえばもうひとつ中に蓋のようなパーツ があった気がするのを思い出した。が、無い。首をひねり目をとじて3秒、はい思い当たりました。数ヶ月前の断捨離熱が高まっている際に「これなんだ?」と いくら考えても分からないものがあり、結局こんなに考えても分からないのだからいらないものに違いないと捨ててしまったのであった。あれがこれのパーツで あったか。と今気づいても事遅し。結局すべてをごみにしてしまうことになったダメな人。自分には濡れタオルを振り回すとか吊るすっていう原始的な方法が自 分には合っているのかも、と濡れたタオルを手に思う。というか必然的にそうなってるし。こうやって仕方なくも徐々にアナログ人間になっていくのかもしれな いな。ま、自分のアホさ加減はともかくも、モノを持たなくていいのはすっきりする。ありがとう加湿器よ。さようなら。
(正味5分足らずのことなのに、書くのに30分かかってしまった…)




11/19  詩と珈琲 vol.3



  あさっての土曜日、詩と珈琲 vol.3 開催です。18:30〜 鎌倉 古書ウサギノフクシュウにて。fee ¥1000 SWAN COFFEEのハンドドリップコーヒー付きです。今回は、ウサギノフクシュウ店主 小栗くんも、なにか読んでくれるようです。
わ たしは 耳をすましてきくような音とか、しんとした夜に響く音を持っていきますよ。あと一心同体!?の究極の楽器をならします。どきどき。どうぞいらしてくださ い。ああそうだ、出来立てほやほやのカレンダーも持っていきます。というわけで、あれやこれやいろいろアワアワしておりますが、楽しみ。土曜日にお会いい たしましょう。汗ばんだり、冷えこんだりの陽気、みなさま体調にお気をつけて。



11/17  蜜柑の毛 へその緒



  「蜜柑の実にもし毛が生えてなかったら、食えるものにはならず、果実として全く無価値におわる運命にある。毛があればこその蜜柑である。この毛の貴きこと 遠く宝玉も及ばない。皆の衆毛を拝め、蜜柑の毛を。」牧野富太郎 著  『植物一日一題/蜜柑の毛 バナナの皮』より
 この本はまだ斜め読みなのだけれど、この蜜柑の項が妙に好きで、持ってぺらっとするとこのページが開かれ、ここばかり読んでは、また新しく知ったように ほお〜と思う。
 簡単にいうと、蜜柑はまず毛(繊維)のが室内いっぱいに生えて、果実が熟すころに蜜柑の袋いっぱいになっている毛の中に含まれた細胞液が酸化して甘く なって、そこでようやく食べられるミカンとなるのだそうだ。(たぶん)
おいしいとか甘いとか言ってるのは毛の中の汁だったのだよ。深夜のテレビで、蜜柑の毛を食べるか取るか、とやっていて、まあそんなのその人の好きにすれば いいと思うわけだけど、ヘタからつながる幾筋もの白い毛を眺めながら、これは人でいうところのへその緒のようなことかね、と ひっそりへそを拝む午後の休息。



11/15 そしていつもがすこしひろがるように



 師走までにはまだ日があると思いきや、なんて疾走感のある11月でありましょうか。先週末は、静岡〜浜松〜名古屋と移動して 家族とのひとときを、その後はレッスン、打合せ、レッスンと、もう昨日のことを忘れるような日々であります。嬉しい企みのお誘いもいただき、12月に向け てますます失踪、いや疾走しちゃおうと思います。もろもろ、追ってお知らせいたします。
昨日の夜は、ようやくの休みの今日を前に夜更かしを決め込もうと毛布にくるくるしてホットカーペットに寝そべって、いろいろな物件の間取りを眺めたあと に、これまた久しぶりに本を開き(好物の野草の本ですよ)、はあ〜 なんてしあわせ…と思う間もなく速攻寝落ちするという、至福な?夜でありました。おかげで今朝は寝癖がベートーベン並です。でもいいのです。家に居ればい いのだから。うふふ。たくさんやりたいことがあるのですよ。ベランダに落ちた葉っぱをあつめるとか、球根の様子をみるとか、晴れたら洗濯もしたいし、カブ のスープも作りたいし、ワンピースを縫いたいし、また寝そべって昨日の続きの本も眺めたいし、絵もかかねば、企みの試作もしたいし、ちょっと歌もうたっ て、頼まれ仕事もあったっけ…  

おーい。

ま、ひとつふたつずつ。徐々にね。

たくさんあって頭がガー!っとなることはありますが、基本全部やりたいことなので、楽しくてありがたいす。なにが起こるかわからない世の中、まわりの人の 健やかを願って、まずは自分が愉しく過ごしていくところから。いつものとおり。




今季初の黄柚子。青柚子のフレッシュ香も大好きだけど、このやわらかに広がる香り高さったら。さっそく焼き葱に岩塩とペッパーと柚子をたっぷりしぼってマ リネにしました。食欲があるって最高。



◆2016年カレンダー



  Papyrus boat のページにて詳細ご案内しています。。今年は鮮やかだったり繊細な色も多いので、印刷に出すことにしました。サンプルのように、質感、色味共にやわらかな 紙を選びました。刷り上がりが楽しみです。ご予約承り中。11月末〜発送予定です。
置いてくださるお店やさんなどありましたら、是非よろしくお願いいたします。



11/4 スイスイとはいかないよ水曜日



  すこーんと青空。夜になったらぐんと気温がさがってきた。草むらに蔓をはびこったカラスウリの赤い実を鳥がつついていたけれど、あれは美味しいのかしら。
  水曜日は幼稚園レッスンで、
くりくりキラキラした瞳の子どもたちとたくさん お喋りしてたくさん歌う。期間が決まっているレッスンなので、今日はここまでやろう(これをやらねば!)と、毎回カリキュ ラムをたてているわけだけど、子どもたちはお天気やご機嫌や見えること聞こえること、ちょっとした出来ごとによってあっちこっち脱線して、レッスンは全 然思うように進まない。お仕事的には困っちゃうのだけど、わたし自身は予想できないそういうことのほうがむしろ面白くて、ついつい止めずにほうほうと次の 言葉次の言葉を引き出したくなってしまう。アツアツの焼き芋を持つときのこととか、ちょうちょの密の吸い方はこうだ とか、ハートと雪の結晶の夢をみることとか、2時45分の時計の針の真似とか。まあそれらもひっくるめて、もちろんうまく?強引につなげてレッスンもする のだけど、ちょっと思い出しただけでも1時間足らずのレッスンの中でこうもバラエティにとんだ話が出るのだもの。昨日のわたしからは、絞っても逆さにして 振ってもどこからも出てこない話を水曜日はたくさんする。目の前の時間だけをめいっぱい過ごしてる。



11/3 すこやかな引きこもり



 小春日和。待ちに待ったお米農家やまざきさんの新米を炊いて、朝日を浴びながらゆっくりと朝食を食べました。ぴかぴかもちも ちとありがたい美味しさです。お椀は昨日の豆乳スープに酒粕と味噌を入れて粕汁風に。根菜をたっぷりと豆腐を裏ごしして入れてあるのでこっくりとした味わ い。手がのびる食材も冬のモノに変わってきました。秋はしばらく塩っぱいものに手が出なかったのですが、大根やかぶ、隼人瓜などが出回るようになってきた ので、ぬか床も復活。びっくりですが霜月なのですねえ。夏があっさり終わって、秋が長いような気もしていましたが、結構な勢いですっ飛ばしているようでも あります。なぜこうも余裕が無いかって、、、なぜなら、ここ半月以上、追われているからです… カレンダー制作に…。
の、カレンダーがとうとう出来上がりました〜!というか出来上がりそうです! 絵が描けたので、あとはもうひとふんばり。今年もうつくしいのが出来てしまったよー
ほんとうにこうして身近にうつくしい形や色があふれていて、季節とは日本とはなんてすばらしいのであろうかと思うのでありますよ。昨日までは「おえ〜、○ 月だけどうしても決まらない〜」とか寝ても寝ても?描けなかったりするわけですけど、出来上がってしまうと産みの苦しみはあっというまに消えますね。
1枚1枚 静かにシンプルで、いい感じじゃないだろうか。本日も休日返上で(3日目!)Papyrus boatのほうへアップ作業をしていきます。



10/27 望



 風があるものの穏やかな陽射し。昨日の月はパワーがありすぎるように感じて、これは強いなとちらり見ただけで窓をしめた。満 ちるときは引く時でもありますね。
今の自分はあまりパワーが無いので本日もおとなしめ。仕方無いよなあとは思っても、こんな日ばかりでは困るのでなにか対処していかねばなりませぬ。空気が 冷たく乾燥してきて、喉にきてる方も多いみたいです。みなさまもお気をつけて。
 昨日からやっとカレンダーの絵を少しずつ描き始めました。毎年、12絵柄なにを描こうかと決まるまでも長いのでした…すぐ忘れる。ひと月見るものですし ね、大げさでなくて、次の月も楽しみになるようなのがいいし、ちょっとへえ〜ってなるのもいいし、やっぱり季節のモノがいいよねえとか。13年目ともなる と、だんだんネタにも行き詰まる月が出てくるわけです。まあ今年もようやく大体決まったので、ひとまず描いて並べて、バランスを見て、色をつけていきま す。いい感じではないでしょうかね。もうすこしでお披露目できるかな。




10/22 春待ちクロッカス



 晴れ。キーキーと鳥が鳴く。いつも足元ばかり見ているせいか、鳥の名前はいっこうに覚えない。暗がりに置いておいたクロッカ スの球根に芽が出た。嗚呼 これでとうとうまた春を待つ季節になったのだ。
おとつい、うちのベランダの階下(真下)で、タンポポの葉が青々を茂っているのに気がついた。草まつりの際に綿毛をたくさん飛ばした(飛んでいっちゃっ た)せいかもしれない。どんな荒れ地でも自分の土では無いところであまりそこの生態系をこわすようなことはやめよう、と思ってはいるけれど、美味しそうな 葉っぱが生えるならいいか?と思うところが自分勝手っていうやつだ。咄嗟にちょっと何かを拾うようなふりをして、ぶちっと何食わぬ顔でやわらかそうな葉を 数枚いただいた、ところを少し先の裏庭から出てきたおじさんに見られた、気がした。こういう時に限って普段は人に会わない路地に人が出てきたりするのだ。 草を採ってなにがいけないわけでもないのに、バツが悪いのはどうしてだろう。9割くらいの人がそこらの草なんかを食べないせいかね?もっと?9.5割? ときどき管理会社の人が草取りに来るので、そういうていで採ってみるか?私の場合、草取りじゃなくて、草採りですけどなにか?くらいな感じで。いやいやそ んな大げさなことでもないであろう。
まあとにかく抜かれる前にいただいでしまいたい。今の時期ならば、春菊や柿とサラダにしたら美味しいに違いないのだ。よし、あとでささっと採りに行こう。 ささっと。
タンポポを食みたいと思うってことは、身体がなにか出したがっているのかもしれないなあ。ちょうど胃のあたりにぷつんとできものができたし。久しぶりにド クダミ茶を煎れた。
 


10/20  足るを知る


ヌスビトハギ 豆にみえて強力なひっつき

  薄曇り。ときおりうっすらと陽が差し込む。イチジクと杜仲の葉っぱが黄色くなってきた。ガラス戸も
網戸も開 け放していられる季節は短く、こ こ数日はベランダに向かってちゃぶ台を置いて仕事をしたり、ベランダにも木箱と板でちいさい台をつくって外を向いてお茶をしている。まったくもって猫の額 以下の狭さなので、身体は部屋の中だが、人からは見えないし自分だけが外に開けて、ひっそりとぼんやりと空を眺めているという状態が却って具合いい。とき どき足くらいは出したいものだけど。
ベランダからなにが見えるわけではない。腰上くらいまでは囲いがあるし、お向かいの2階とその屋根と電線と、うちの建物との隙き間に広がる空だ。都会でも 田舎でもない、うるさくもないけどそこまで静かでもない中途半端な住宅街の片隅。この界隈に文化を感じたことはほぼない。本屋らしい本屋がないのに、新し く立派な駅ビルが出来ても本屋が入らないような駅で、もうこれにはびっくりした。喫茶店というような喫茶店も無い。お洒落もこだわりもそう無い。そういう のが必要な時はそう時間がかからない都会に出て済ませるのだな。出てゆけない人はチェーン店とか大手のショッピングモールですべてまかなうのだ。まあそれ なりの感じで。物に対してぬるくゆるい。
この辺の人は麦わら帽子はかぶらない。野菜をどこで買えばいいのだろうと最近本気 で思う。

でもそのぬるさが安心する時もある。晴れていれば、ただ外の空気とつながって、流れてくる生活音を聞きながらいるだけで十分に気持ちがいい。隣人にも悟ら れず、実はこっそりこんな風にしている、というのがいいのだ。いや、このような些細なことで満足しているから引っ越し出来ずにいるのかも…困ったね。
ともかく、そうこう小さく満足していると仕事の時以外は、ほんとうに外に出なくなってしまっていけない。それ で猫を飼いたいと思っているのだからますますだ。飼えてしまう物件ゆえ熱はあがるばかり。もうすこし辛抱だ、と言い聞かせてはおるけれど、それもタイミン グだな。もし猫が居たら、床はいつも綺麗にしておかなくちゃとか、物の出しっ放しはいかんとか思いながら朝から雑巾がけ。部屋の中もこざっぱりしてきた。 これはこれでよしか。


奈良から美味しいうどんが届きました。まずはめかぶとろろ昆布on卵。柚子胡椒&生醤油とスダチぎゅーで。おいしいよーう。ご ちそうさま!


10/15 秋の空と予感というにもまだあいまいなこと



 ベランダの葉の影が部屋の奥まで届いて、床がゆらゆらと揺れている。寝起きで眺めていると水の中にいるよう。木曜は前日の疲 れ をすこし引きずっていて仕事も午後からなので、いつも遅いスタートだ。1時間遅く起きると、外はもう朝をやり過ごしていて小休止したように静か。その静か さの中で、ちいさな音や気配を伺いながら、じっと窓際の光を浴びていると、自分のなかでなにかが満ちてくる。
こういうなにかを、別のことへ落とし込む作業をそろそろやっていきたいんだな。言葉とか音とか、種を蒔いたり、ただ暮らすことでもいいんだけど。よくわか らないけど、新しいスタートがそろそろ近づいているようなそんな気がするなあ。いや、なんだかわからないんだけどね。ここのところ毎年新しいからいつもス タートしてるけど、でももうちょっと違うなにか。ま、こういうのは考えて待つものじゃないんだよね。
 ご近所さんの家のアンテナのてっぺんで、鳥が騒がしく鳴いている。眩しい青空。今日は近くでレッスンだから歩いて行くことにしよう。



10/9 寒露



 爽やかに晴れ。自然のままに育った青柚子が手に入ったので、仕事前に柚子胡椒を仕込む。いつもこの時期に作って食べ始めて、 これから冬本番、それおでんや!鍋や!という時期には切れて黄柚子でまた作ったりしているので、今年はすこし多めに。柚子をセラミックのおろし器ですり始 めてみて、どうも時間がかかる、と半分で金おろしに変えたらザリザリとあっという間に終わったけれど、こういうのも味に違いが出るのだろうなあ。初めて 作った時はプラスチックのおろし器でおろしていたら、柚子の成分でおろし器のトゲトゲがすこしずつ溶けてってびっくりした。だから肌の弱い人はむやみに柑 橘の汁を手になすったりしないほうがいいと思う。昔は(今も)お母さんなんかはミカンを食べたあと、その汁をやたらと手にすり込んでいたけれど、良し悪し 両方で。特に陽にあたるのはよろしくないしね。柚子のペクチンは保湿効果に優れているし、種でチンキを作ったりとうまく使えば○。
 ま、それはともかく、まだ荒々しい味の柚子胡椒は数日は寝かせておく。さあまずはなにで食べようか。ササミか胸肉をやわらかく蒸してそぎ切りにして、柚 子胡椒をつけて、柿のスライスや新鮮な青物をたっぷりと一緒にパンに挟むのも美味しいかもしれないなあ。なんてあれこれ考えて待つのもしあわせな時間。毎 年、しまった出遅れた!と思って焦りながら仕込むのだけど、3年前はちょうど今日仕込んでいたのだとFacebookのリマインダーが教えてくれた。季節 のつなぎ目はいつもそわそわしながら毎年同じようなことをしてる。





10/6  クセ毛に風 そして種



  空気がひんやり。部屋の中のほうまで光が届くようになった。大気中の熱がとれたら、遠くの音がよく聞こえるような気がする。それとも自分の感覚が澄んでき たのかな。髪を短くしたら毎朝寝癖との格闘だ。洗う、乾かすは時短になったのに、左右個性の違うクセ毛だからどうにもならない。一癖ならぬ二癖だ。くせも のめ。もう少し伸びたらすぐにひっつめてやる。笑
 昨日は午前中にデスクワークを一つ片付けて、玄米とイリコを炒って、午後からは後回し後回しと結局2年くらい先延ばししていた鉢物の植え替えをひと通り した。まず大きな鉢を1つ買ってきて一番の大物を植え替えて、空いた鉢に次のを、という具合に順繰りと。斜めにぐんぐん育っていたオリーブは、真っ直ぐに して植えたら私よりずっと大きくなっていた。来年は実がなりますように。もうどの鉢も土をいっぱい入れると持ちあげてベランダに置くのが一苦労。おかげで 今日は腰がいててて。あと3つくらい植え替えが必要なものがあるけれど、土が足りなくなったのでまたの機会に。放ったらかし栽培のいろいろに加えて、ポ イっとかプッとしといた種から育ったキンカンやら枇杷やら山椒やらなにやらも、着々と大きくなってくれて、こりゃこれだけでも楽しい庭が作れるな。ほんと にいつか地植えしてあげたいな。
すっきり掃除されたベランダと玄関を開け放していると、入り口出口の距離がほぼない小さい部屋を、風がスカっと一瞬で通っていく。太陽や風からしてみた ら、こうして建物の中にいる私なんかも、葉の陰でひっそりしている虫たちとなんら変わらないだろう。人はちっとも大きくなんかないし強くない。風も光も私 のことは知らない。自然を自然だなんだと見ているのはいつもこちらで、その中で巣食う1つの生きものだ。でもそれが植栽とかしてるんだからなんか面白い。 愛でる為に種を埋める生きものって他にいるのかな。 



10/2 フレデリックさん


  嵐が過ぎて、朝からずっと鳥が賑やかに喋っている。なんて言っているのかなあ。

 ここのところ必要に狩られて半年ぶりにショパンを弾いている。しかしどうも思うようにいきません。まだ3日目だからかね。小学2年生の時、発表会で子犬 のワルツを弾いて以来、たぶん数曲エチュードを弾いた記憶がある以外は、大学を出るまでショパンを与えられもせず、習う機会もなく、どうも苦手意識がある というか、相性なのか食わず嫌いなのか。
技術的に難しいのはもちろんだけども、音の使い方 なのか、曲の進行なのか。暗譜力が落ちていても、読譜力は数倍あがってるはず。
不思議なことに、ここにきて毎年数曲ずつ興味すら薄かったショパンに向かい合わざるを得なくなる機会が訪れ、勉強できることをありがたいと思ったり、出来 ない自分に舌打ちをしたり、夜は目がしょぼしょぼする〜と、若い頃になぜもうすこし弾いておかなかったのかと後悔したり。
仕事の合間の自発的な練習 で、ついあれも弾きたかったこれもと、いつまでもメインディッシュに辿り着かないような、つまみ食いでお腹いっぱい状態であります。寿司屋でカッパ巻き最 初に食べちゃうような…。歳をとった今だからこそ弾き熟せる曲があるはずなんで すけどー(と思ってるばかり)
 まあそんなわけで、ショパンが手薄いのはうすうす知っていましたけれど、名曲は多く、ショパン好きも多く、弾きたいと持ってくる生徒さんが多いわけで、 人ごとではなく、そのたびに私もはらはらしながら猛練習。ショパンの人となりを知ったらもっと好きになるかな、とちょっと考えたけれど、フレデリックはお 金使いが荒くてヒモ生活のような人だったらしいからなあ…




9/30 ブロンズウィーク



 晴れ間と月夜が続く。秋晴れは今日までとかで、朝から工事の音やガスボンベを転がす音、洗濯機がまわる音、色々な音がする。窓辺ではカーテンの揺れる影 が波のように行ったり来たり。時折目をやってしばし眺めていると、まるで催眠術のように眠りに誘導されているみたいだ。
 9月はほとんど記憶が無いほどあっというまだった。最終週、私的ブロンズウィークとでも言おうか、外仕事の休みが続いていて、朝と夕方には鍵盤に向か い、体調をみながらのんびりと家の中のことをひとつふたつ片付けている。ミニマム生活。これで庭か畑があれば最高だ。というかもうそれでいい。
ブロンズウィーク(自分定め)はとにかく世間様が平日っていうのがいい。旅にでもと思っていたけれど、今はあまり動く時でもないようで、しずかにその日暮 らし。天気の好いうちに草の様子を見にゆきたいところ。そのまえに自転車のチェーンが外れちゃってるのを直さなくちゃ。
今朝は、ベランダの山椒の葉っぱをもりもり食べている小さいイモムシたちを発見した。種から芽が出た3年ほどのちいさな木なので、今年はまだ実も成らなそ うだし葉もじきに散るだろうから放っておく。なんの幼虫か。満月の夜にはカナブンがブンブンいいながらやってきて、はっ!これは産卵に来たな!と2度ほど 追いやったけれど、そのあとどうなったか。カナブンだけは土の中に産まれるとあとあと厄介でいけない。しかしなんでこの狭いベランダの鉢植えを選ぶかな あ。まったく。


すすきは一晩で毛をたててカールする。飛び立ちの準備。


9/24
 おかえりごはん 秋の菊



 低く白く覆った雲の中からひゅうひゅうと飛行機の音がする。次に向かう秋のはじまり。なんども窓の外を確認して雨を待つよう な日。
 昨日の昼、なよなよしながらパスタを茹で、ジャムジャムで買った薬膳nicoさんの瓶詰めソースを使おうと袋を開けた ら、なあやさんの書いた『おかえりごはん』というちいさな詩の冊子が入っていた。"特別な日の為にとっておいたとっておきの瓶詰めを、今夜開けよう" っていうような詩(雑な読み方ですみません)があって、次のページには“特別な日は自分で決めていいんだよ"  とある(たぶんそういう感じで)。 身内を褒めるのは照れるけれど、私はこの人の書く短い文章が好きだ。もちろん長くて好きなのもあるけれど、短ければ短いほうがいい。もともと長い文章に対 して自分の飲み込み力が足りなくて、自分で詩を書くにしても文字は少ないほうへ少ないほうへ減らすことが多い。ワンシャッターで映像として取り込める短い のが好き。
 きゅっと少ない行数におさめたときに選ばれた言葉たちのどれもが生きていて、余白から広がる音や色やにおい。久しぶりにいいもの読んだな、さすが相方、 とやや自慢気に 瓶詰めを開けたら、美味しそうなキノコと一緒に、黄色い菊花が入っていて、ああアタシ今日開けて正解だ、今日こそ特別な日だとうきうきした。そして、たぶ ん明日も特別 な日だ、いやほんと毎日特別だ と頷いて、満足いっぱいでキノコパスタを食べた。能天気なんだろうかね。こういうことだと美味しいものはすぐに食べ切ってしまいそう。とにかくこのキノコ ソース は、もうひと瓶必要だな。



9/23  秋分けて



 起きようかと思った時間よりすこしだけ、ほんの10分くらい早く起きて、自由奔放に伸び切ったハーブたちを刈り取って、秋分 の輪をつくった。一年が丸い円ならば、今きっと真西の季節で、真裏の東に春がいるんだなと勝手に思って、東のほうを向いて大きく深呼吸したら、金木犀の香 りがこんなちいさな部屋にも飛び込んできていて、ああだめだよとなよなよする。だめだよ、こんないい匂い。こんなにいい天気のよい日に、ひとりの静かな休 日に、ふいに遠くから懐かしい声が聞こえてくるように秋が飛び込んできたら、なんだか弱くなっちゃうじゃないか。




9/22 ポーンと新しい季節に追いついたような日



   鎌倉で長く短い一日を過ごし、倒れるように眠り込み余韻のような夢をいくつか見た。今日は気の思うままぼんやり。ベランダを開け放して、縁から頭が落ちる か落ちないかくらいのぎりぎりに、仰向けになって空を眺める。薄く高い、休日の水色の空。低い位置にぽかんと浮かんでいる大きな雲はゆっくりゆっくり動い ているよう。口もぽかんとあけてみる。空を眺める時はできれば口も開けたほうがいいよ。頭と顔もゆるんで気持ち好い。
気の済むまで空を見たあとは、陽に透けたイチジクの葉の葉脈をしげしげと裏から眺める。ところどころに点々とちいさな影がある のは、貝殻虫でもついたのだろうか。小さい鉢に植わりながらも毎年3つ4つ実をつけていたイチジク、今年は1つも実がならなかった。根元でユキノシタが繁 殖したせいかな。月桂樹の葉も、先日の雨風で土埃がついたのか汚れている。そろそろ土のモノたちの手入れをしなくては。
 こうしてただ見えることだけを考えていると、見えないことも頭に浮かんでくる。きのうのしあわせな音楽祭のこと。サローネの古いアップライトピアノは予 想していた通りすこしこもった音で、気づかないほどだけどほんの少しピッチのゆれを含む憂いのある音色だった。でもきっとね、その音がぴったりだろうと 思ったのだ。最初にやろうと決めた祈りのような詩に。曲はオリジナルのチャイムのようなフレーズのあとサローネスペシャルとしてヘニングシュミートさんの を静かなのを選んだ。心しーんと穏やかに なって、まず自分自身が奏でながらお祈りしたいと思ったのだ。こないだの大雨のこと、亡くなったやまぐちめぐみさんのこと、永井さんのこと、今日という日 のこと、愉しいことも、哀しいこともある日々のこと。
 たくさん寝たのに、まだうつらうつら。ロフトの奥で回している扇風機の音が風が流れのように心地よく届く。祈りっていうのは、願いと違う。いつもなんと なく祈っていると思っているのは、嗚呼 願いだなと思う。〜しますようにとか。祈りっていうのは、それは、
想う の瞬間かもしれない。ふっと目を瞑る眠りの瞬間にごく近いような。 そんなことを考えていつのまにか瞑っていた目をあけたら、さっきの大きな雲はもうどこかに消えて、すこーんと青空が見下ろしてた。今日も秋晴れ。足の指を ぱーっとひろげて息を吸う。ほらまた新しい季節だよ。



 ジャムジャムジャム、満員御礼の大盛況ありがとうございました。たくさんのお客さま、笑顔で再会した関西の仲間、関東の仲 間、出演してくださったたくさんのミュージシャンのみなさん、美味しいをたくさん持ってきてくれた出店のみなさん、一緒につくりあげた友たち、一日中の愉 しい時間、書き足りないことは山ほどありますが、永井さん、今もずっとありがとう。ピアノの上になにやら額があると思ったら、そこに永井さんが居たから びっくりしゃっちゃった。笑  わたしたちの時間はcoyaライブの頃からほんとにずっと続いてる。
ずっと夢中で愉しんでたからオープン前の一枚以外、写真をぜんぜん撮ってないの。あとであちこちSNSから拾わさせてもらいます。
っ てことで また追々。



9/20 彼岸入り



 さわやかな秋晴れ。春の裏側にいるのだな。5月に摘んだヒメジョオンはすっかりと色褪せた。色が変わった以外は大きな変化はないから、保存の方法によっ てはもうすこし長く取っておくことができそう。来年はなにか方法を考えてみよう。
 音楽祭がとうとう明日にせまって、昨日から床にテキストと譜面をひろげて再度時間などをはかったりしながら、そわそわしている。同じことをするにしても 毎回なにかしら違うのでライブはどきどきする。象の音楽は14時頃〜ステージです。お祈りのようなサローネスペシャルの曲とテキストで始まりますよ。さ らっと短時間だけど、いいやつを厳選してやるので、どうぞ言葉に耳を傾けてみてください。お聞き逃しなく。そして象に続く 山田稔明さんと安宅浩二さんのジャムジャムスペシャルコンビ!
このお2人のライブはもう素敵に違いないですよ。わ たしも数曲ご一緒させてもらいます。うれしいなあ。サローネのあのピアノがどんな音がするのか、触るのが楽しみだ。
 さて、お天気もよさそうだし!美味しい出店もたくさんになったし!緑の多いところでリフレッシュもできるし!ご予定のない方、是非鎌倉へ!ロミユニの新 店舗も通りみちの若宮大路でオープンしましたよ!音楽祭は、10時〜16時45分までやっています。ちょっと寝坊したって間に合います。待ってまーす。




9/15 
秋晴れ



  なにかが空を飛んでいる。青空があまりにおだやかだから、つい外を眺めてぼーっとしてしまう。しかしジャムジャムジャムがもう来週に迫ってきていて、いか ん、しっかりせいとブンブン頭をふるのであります。今日はこれから象の相方のもとへ打ち合わせに。緑の庭が美しいであろうな、浜辺で話すのもよいだろう な、とつい目的を忘れがちだけど、ひとまず会えれば本番は心配することない と今までを振り返る。お互いに任せあうから、出来ることをしっかりもやる。しっかりやれよ自分。
 ジャムジャムジャム、象の音楽は14時過ぎころの出番です。象のあとは、巣巣ライブでご一緒させてもらうこともある スペシャルゲストの山田稔明さん。なーんと今回は安宅浩二さんと一緒に演奏してくれるとか!安宅さんもソロでメインをはれるシンガーソングライターじゃあ りませんか。贅沢な。安宅さんとは一度ううじんさんライブでちょこっと共演させてもらいましたが、そのときの自分のチーンな演奏をなんとかいつかリベンジ したいと思っておりました。ジャムジャムで叶うかな。

ジャムジャムFBページにタイムテーブルも発表されました。午前も午後も見逃せないステージがたくさんです。


■JAMJAMJAM music festival 2015  in 鎌倉
 9/21(祝/月)西御門サローネ 10:00〜16:45
 ステージ出演 11組、フード他出店もあります。fee 1000yen 
facebookページ www.facebook.com/JamjamjamFes




9/10 water water water




  昨日は視界が真っ白になるようなどしゃ降りや、雨 上がりの夕焼けに浮かぶ虹にみとれてばかりで、重陽の節句なのをすっかり忘れていた。台風去ってスカっと晴れるのかと思いきや、今日もまだ降っ たりやんだりのすっきりしないお天気。もう洗濯物も太陽を待てず部屋の中にぷらぷら。まだ雨が続く地域に、はやく晴れ間が 戻りますように。人々の暮らしや田畑の恵みが無事でありますように。
空の色も匂いもたぷたぷと水分を含んでいる。エンドレスで流しているHenning schmiedtさんの音も一層潤って聴こえる。シュミートさんも奏でたサローネのピアノで、さてなにを弾こうか。すこしだけ思考を先へ。そうだよぐずぐ ずしちゃあいられないと思うけれど、今はまだ今にいて、今日やりたい7つのことのうちの1つをこなしたところ。
昨日の昼、ふわふわとしている頭で、どれなら食べれそうかね?とえらんだお弁当が、マグロ納豆丼とレバニラで、なんて分かりやすいんだ体よと感心した。 やっぱ鉄分が足りてないんか。血圧も低いんだろうな。今日は買い物のついでに花を買ってきて節句をお祝いしよう。


ちょうどレッスンが終わったとき。



9/7  道路脇のススキがとうとう穂をふいた



  そろりそろり。今日も雨ふり。昨夜は雨音の中で花火の音がして、遠くの暗い空がときどき瞬いて光るのを細く開けた窓からみた。
 月が変わってからというもの、仕事に出る以外はおとなしく過ごしている。去年もそうだったかな。パワーが落ちると、物事の切り替えがうまくいかなくて、 片付けモノが億劫だ。
とにかくだんだんいろいろ面倒くさくなるし、持 ち物の数と使うものの数が釣り合わなくなってくるのだと思う。そんなわけで、またお荷物をごっそり減らしたい熱が沸いて、本、紙モノから始まって生地や画 材と持ち物見直し期間に突入中。アレに使うかな?使えるかも?と考えるのも面倒になっているので(常にどこかが痛いとこうなるよ)、ぱっと見て うーん と考えるようなモノはいつもよりあっさり処分箱へ移動できる。良いのか悪いのかわからないが。
「入れ物があると、整理しているつもりでも結局のところモノが増える」というようなことを どこかで目にして、なるほどそうだと深く頷いた。半端に収納上手なので、1つ箱があるときっちり詰めてしまう。隙き間があればまだ入ると思ってしまう。隙 き間があっていいのだ。なにかを置かなくていいのだ。 モノを減らしながら、外側のダンボールや紙箱を減らす。あふれたものの行き場がないようなら、また モノを減らす。の繰り返し。
 ついでに防災リュックの中も広げる。この防災リュック、たぶん年に2回くらいは中を改めているはずなのだけど、あ、これここに入れてたんだー!というよ うな靴下とか新しいパンツとか見つけることができて毎回発見気分。今回もどこいったかなあ〜と思っていた過去のjamjamTシャツが出てきて、おおー! とひとり感激。もし孤独に避難生活を強いられるようなことがあって、チラっとテレビに中継されたりした時、このjamjamTシャツを着ていれば、誰かが 気づいて助けに来てくれるかも!と思って入れたんだったよ!ちなみにvol.1 Tシャツだよ。見たらなんとかして助けに来てください!
しかしこの防災セットはパンパンに詰まっているわりに、緊急避難用というか、小旅行に行くような物しか入ってないんじゃないか?って今回はじめて思った。 ここだけは、なにを入れるかちゃんと吟味しないとね。




9/1 しずかに雨のはじまり

  どこにいっても人々の気があちこちに向いているような散漫な8月が終わって、9 月だと聞いただけで、すうっと煙が空気の通り道へ吸い込まれていくように、途端に日々がストンと元の流れに整っていくから 不思議だ。朝から雨が降っていて、きっと気分が浮かない子どもたちはたくさんいるだろうけれど、ようやく平日らしい平日に 戻って心底落ちつく。ずっと振り子がゆれているようだった自分の中の軸も、すっと真っ直ぐ に戻るような気持ち。朝煎れるお茶を、麦茶から野草茶に戻した。


 駆け足で過ごした夏の後半。ちょうど30年ぶりに行った北海道は、南里さんに会いに札幌経由で和寒へ。すっきりとした空気と 緑の広がる大地。春と夏と秋の植物が共生する、なにかの絵本の中のようなさわやかで不思議な光景。むんむんと四季の主張がはげしいところでしか生活をした ことがない自分からみると、つかみどころがないような不確かさみたいなのを感じる。咲いてる花も知らないのが多いし。力たぎるように蔓延る薮とかがほとん ど無いのね。林の中もある程度茂っているけれど、やっぱり空気の抜け道が多い。また行けたら今度はもっとじっと草の観察をしたい。
南里さんが変わらずたのもしくて素敵で(まだ越してから4ヶ月だけどもそれでも)、永井さんの作品もまたいろいろ観れて、思い切って行ってよかったな。


富士山みえた


ぶらり小樽

札幌

和寒


戻ってレッスン明けに終了間近の
クリスティアーノ・レーア展@クレマチスの丘。
どうしても 観ておきたかった展示。





そして8月晦日。





ハイライト。何かが降臨したもようのY氏。

ちゃんと遊んで、寝起きすっきり。
はしゃぐの大事。さあ9月、次いってみよう。



8/26 処暑 綿のはなしべ開く


 
 北の大地から戻ってきたら、関東もずいぶんと涼しかった。異 常気象といわれていても、ちゃんと昔からの暦どおりに季節は変わってゆくのだな。明後日からは処暑も次項 "天地始粛" てんちはじめてさむし。さて、そろそろ子どもたちは学校が始まりつつあるようです。どんな顔をしてるかな。レッスンにいってきます。




8/20  あたらしいページをめくるように目が覚めた



 雨。前髪をもっとうんと短く切りたい衝動。緑のカーテンに植えたパッションフルーツが、ようやく勢いをだしてきた。9月の残暑には間に合うかな。
 今年も9月にJAMJAMJAM音楽祭が開催されることになりました。第5回目の今回は in鎌倉です。2011年から始まったJAMJAMJAM、毎年参加させてもらっている象の音楽も、2人になってから5年目ということになります。関西、 関東 いつものメンバーに加えスペシャルゲストも迎え、まだまだちいさなムーヴメントではありますが、永井さんつながりの仲間、友人、永井さんが亡くなった今も まだ広がり続けるたくさんの人たちに協力していただきながらの愉快なお祭りです。なんだかちょっぴりお気楽なミュージックフェスって感じかな。是非あそび に来てください。
盆前に渾身?のていで制作させてもらったフライヤーが、今日あたりからあちこちに置かれるかと思います。見かけましたらお手に取ってお持ち下さい!詳細は のちほど newsにUPいたします。


■JAMJAMJAM music festival 2015  in 鎌倉
 9/21(祝/月)西御門サローネ 10:00〜16:45
 ステージ出演 11組、フード他出店もあります。fee 1000yen
 
Facebookページやtwitterでも随時、出演者や出店者の紹介をしています。ご覧くださいませ。
twitterアカウント@jamjamjam_fes
facebookページ www.facebook.com/JamjamjamFes









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