8/18  暑さ翳って蝉おちる 



 残暑おみまい申し上げます。だいぶしのぎやすいここ数日。降り注ぐ蝉時雨もあと少しで、聞けるのはまた一年後かと思うと、その一年の長さったら想像がつ かず、途方もなく思えて、名残惜しく、桜の木の下でしばし立ち止まって音を浴びる。なんていうか、夏の終わりが見えてようやくそんなことを思う余裕が出て きたのだな。(終わりが見えてからがしつこいような気もするが)
しかしこうしてすこし涼しくなってみると、寒い時期に体が固まって凝ることは よくあるけれど、暑くてもやっぱりどこかしらに力が入るようで、頭やら体やらすこしゆるんだのがわかる。部屋の中もすっきりさっぱりさせたくて、地味に地 味にモノを減らす作業を。想い出は胸にしまってモノはもうすこし手放して、ときどき必要なモノはその時だけシェアさせてもらえるようなのがいいな。




8/16  会うということ



 会えな
くなってしまって初めて近しくなる人っていると思うのです。キョウコさんはそんな人。ご家族であるイトケンさんと ご縁があって、親しかった方々とともにお別れパーティに参加させてもらいました。80年代から音楽界で活躍していたキョウコさん。会場のスクリーンで観た 黒色エレジーにしびれた。ヘヴィなのやハードロックが好きだった10代の自分に教えてあげたい。


キョウコさんが好きだったガンビーと巣巣の岩崎さんと。

  とても長身だったキョウコさん。本人とお目にかかれなかったわたしにとって、この寄り添っていると妙に落ちつく巨大ガンビーがキョウコさんに思えてならな かった。集まったたくさんの方々みんながやさしい笑顔で、きっとそんな笑顔を引き出すような人だったなあ。
会えないと会え るときより想うことが多くなる。こんなふうに今は想いの中でしか会えなくなった人たちと、いつかどこか違う世界でまた出会えますように。





8/12 音楽療法?



 寝ているうちにすこし雨が過ぎていったようです。蝉の声が少し減ってきたかなあ。ああたぶんあのへんの木で鳴いているんだろうな、と外へ意識をとばす。 朝イチで秋のイベント用の入稿をこなして、ようやっとほっとお盆休みいただきます。レッスンも1週間ほどお休み。
 ほんとうはなにも言わずに目を閉じてそれぞれが弾く音をきくのが好きです。視覚からの情報はわかりやすくて指摘しやすいけど、耳を傾けることや澄ませる ことで感じる、変化だったり その音の背景 をふむふむと ただ考察するっていうか 想う?のが好きです。黙って想うのがいい。いや、好きですとか黙ってって、アンタ仕事なんだからそれだけじゃいけないでしょ、って感じですけど…。なので なにかしら言いますけど…。でもそれってほんとに要ることなんだろか、とたまに考えたりします。子どもの場合はまあだいたいの場合指導ということなので、 またすこし違うのですが、大人の方ね。うーん、大人の方でも人や場合によるか。 ただ別にほんとうは、その時の音にイエスノーをつけることはなくて、どれもひとつの引き出しとして持っておいていいんじゃないかしらって思うのですよ。日 々の感情とか、今はこんな時っていう暮らし方と同じで。いいんですよ。気に入る気に入らないは人次第。私(指導者側)の好みもありますし。嗚呼、こう書く とまた投げやり的ですけれど、いやいや。
で、なにを言いたかったかというと、昨日のレッスンのふたりの音がとても素直で頼もしくて、なんだか体がすっきり整うような時間だったってこと。これもひ とつの療法かも。こういうの試していくのも楽しいかもな。逆にたまに心乱されるような音もあって(感情の起伏の多い子どもなんか)たまらず口を挟まずには いられないときもありますが、そういうのは波動が合わないのでしょうね。受け入れたり受けとめる余裕が自分にない時もあります。なーんて休み気分でのんび りの朝だからとつとつと考えてみたりして。レッスンはいつも自身の気づきでもあります。ありがたいです。ありがとう。



8/7  秋立ちててっぺん過ぎたか過ぎないか



 立秋。暑さも今日がピーク、毎日そんなことを聞いているような気がするけれど、暑さに辟易しながらとうとう立秋を迎えてしまって、ああほんとうにこれか ら徐々に夏が暮れてゆくのかなと思えるいくぶんか涼しめの朝。少々複雑な気もする。いや、暑さはもう足りました、ゆるめの残暑でお願いします。
 初夏のツルナ、真夏のスベリヒユ。夏はこの2つを食べておけばとりあえず後悔はしない。先日ようやくスベリヒユを家から離れた場所で思いがけず採取する ことができて、一年ぶりに食すことができ、今年もひと安心。モロヘイヤ、オクラ、ついでにスベリヒユ と、自分的夏の3大ぬるぬる食材。ほんのり酸味があるけれどクセもお味もそこまで強くないので、なににしてもよい。肉厚の葉茎がシャキシャキもするから、 食感でいったらモロヘイヤより頼もしくて好きかも。放ったらかしの畑とか砂利の駐車場とかで、この暑い時期こそ出番だとばかりに勢いをつけている。抜かれ てひっくり返されて干上がって、でもひと雨くれば復活するタフなやつなのに、秋が蔓延するころにはさっさと消えていく。春の草は秋にアゲインすることもあ りますが、この夏草の存在は短い。次に採れたら干して保存しておこう。庭があったら存分に生やしておきたい草であります。



8/2  寝床 ぬか床



  相変わらずの猛暑。30度なんてどうってことなくなってきた。先月末でひとまず夏の大きなイベントがすべて終わって、夏休みが来たような、夏の次に進んだ ような新たなきもち。昨日今日はすこし貧血でうつらうつら。数時間ごとに活力が戻るうちに、デスクワークを進めたり家事や外用事を済ませ、またぼんやり。
こ ういうときは頭は働かなくて眠るほかない。いいんだか悪いんだか、よく眠れる。食欲はあるし、明日には戻るだろう。
 しばらく前からぬか床を育てているのだけど、どうもにおいが自分のイメージするにおいにならなくて、ふたを開けるたびに「くさっ!」と思わず洩らす。味 は文句なく普通に美味しいのでせっせと漬けてはモリモリ食べている。それがここ数日やっとなんとなく好みのにおいに近づいてきた気がする。まだまだだけ ど。
理想は実家のぬか床のにおい。といっても、実家は今やぬか床がない。高血圧気味とかで、しょっぱいモノは父も母もやめる!ということで作らなくなってし まった。梅干しも。まだ保存されてる梅干しがたくさんあるけれど、我が家のソウルフードって言ったら、ぬか漬けか梅干しか、ってとこなのに。父さんが居な くなったら食べられなくなっちゃうなあ〜なんて妹と言ったりしていたが、居るうちから食べられなくなる可能性大である。なんとか味を継承しなくちゃあ。そ んなわけで、このぬか床育ても先が長そうだ。
 ぬか漬け最近のマイブームはレモンの皮。
国産のお値段も様子もいいレモンを買ったので入れてみた。も う塩レモンとかでしょっぱいレモンに慣れているせいで、別に意外でもないよ。レモン以外はノーマル路線。必ず入れてるのはオクラ。



7/30  ぼんやり35センチの高さでの思考



  薄曇りの夕方。空がゴロゴロゴォーいうからひと雨くるのかと思ったらこないまま。毎日鉢植えが干上がって水遣りが大変だから、ザッと降ってくれてもよいの です。今なら路地いっぱい打ち水でもしたら夜しのぎやすくなりそうな感じだし、この辺りはやる人居なそうだし、私はベラン ダから階下を覗くばかりだし、さあこい雨よ。
 最近確信したのだけど(というほど大したことではないが)、床から50センチ以下くらいの低さに居るとわりと涼しい。いやも ちろん高い所が暑くなるのは知ってますけど、だからといって低いところに身をおいてやろうとは、あまり思わなかったのですわ。み んな高いところの空気を下へおろす(もしくは全体をかきまわす)ような努力はしていても、自分が低くなってやろうって人は、な かなかおらんだろうよ。あ、ちいさな子はもしかしたら大人より体感温度低いのかも! そうかー。そうかな。
50センチ(ベストは35センチくらい)っていうと、まあ大人の場合 寝そべるような格好で、しかもあまり動いちゃうと空気動いちゃうからじっとしていなければ効果ないわけで、そうすると昼寝ばかりしちゃうし、ダメす。で、 仕方なく起きて160センチ超で狭い部屋の空気をかきまわしていると、すぐ暑いー。
とかいってると仕事にも手がつかないので、今日は時々クーラーをつけて、去年からお待ちいただいている絵を、じっと描いたり消したり描いたり消したり、日 がなそんな一日。
もうすぐ夕飯時。涼しい風が部屋に入ってくるようになった。蚊も入ってきたなあ。


ラズベリージャムでソーダフロート。うまい!
炭酸にアイスを入れると 一気にぶくぶくするのなんで?




7/28 海につづく道



 久しぶりの葉山。懐かしい、というのかなあ。よく通った道も、海も、すこしずつ様子が変わっているようで、でも変わったのは自分の気持ちの方かもしれな い。映画を観終わったあと、ストーリーの中から、突然お日さまのもとへ出たような、現実とストーリーの境目みたいなそんな感覚。でももう必要なのはこの場 所じゃないんだなって思った。仲間が居るところが、その場所だ。ここのことは忘れないと思うし、またぷらっと来ちゃって感傷に浸るかもしれないし、葉山は 好きだけどね。
しかし今年もやっぱりBlue Moonに行っとかないと、いつものアレを飲んでおかないととか思うわけで。


 鎌倉から移転して1周年を迎えた真琴ちゃんのアトリエ Pajaro へようやくお邪魔する。真っ白な一色郵便局の建物の3階、海からの風が届く抜け感のある気持ちのいい場所。可愛い作りの店内には素敵な作品がたくさんあっ て、始終うろうろ。あれやこれやお喋りもたくさん聞いてもらって、なんかスイッチ切り替わったな。ちょっと足を伸ばした たのしい散歩でありました。



7/27 草刈りの音、ときどき蝉



 少し前にたくさんの花を咲かせたローズマリーが、今度はたくさんの種をつけたので、日向に手を伸ばして採取する。ローズマリーは種から栽培したことがな かったので、種が出来るなんて考えてもいなかったなあ。花を咲かすのも、まあ忘れた頃にちょろちょろとという具合で、もっぱら伸びた葉茎をちょんちょんと 切って料理に使って、あれば便利 と なんとなく放っていただけだった。
それが、夏野菜を植えるのに余った土をスコップ1杯分くらいローズマリーの株の隣にもすこし穴を掘って加えておいたら、それからほんの少し経って突然これ まで見たことも無いくらいびっしりと花を咲かせたのだった。いやあ、そういうことだったのかとすこし反省したね。ローズマリーにしたら、砂漠の土の中で じっと何年も雨を待っている魚の卵のごとく、ぎりぎりの栄養素だけで慎ましく生きていたってところだろう。一握りの土の中に、どんなパワーがあるのかわた しにはよく分からないけど、棚ぼたよろしく そらきた咲かせやこぼせやと、その瞬間から根っこから葉っぱの先っぽまで夢の宴の準備がはじまったに違いない。待ちに待った子孫繁栄のチャンス。見逃さな いねえ。種からもうまく育つかなー。こちらとて蒔き時を逃すものか。


咲きはじめに感動して毎日じっと覗き込んだり触ったりしていた。うちにはローズマリーが2株あって、これは鉢に添って這うよう に下へいきたがるタイプの。



7/26 暑中お見舞いもうしあげます



  昼にとどまらず夜も湯につかっているような温風。太陽に限らず強いエネルギーには自分のエネルギーが吸われ気味。まあこんな時はできるだけほどほどに。体 力温存気味で。
 茄子、茗荷、赤紫蘇、ブルーベリー、ぶどう。紫色も旬の色。実家の畑で採れたブルーベリーとラズベリーはジャムに。ソーダ割りにしても色鮮やかできれい です。今週はすこしのんびりできるかな。月末にはこないだとは別教場の発表会を控えていて、不安の残る子どもたちは今ごろきっと必死で練習しているでしょ う。普段すこしずつやればいいのだけど、というのは、自分にも当てはまることで… 
練習はしてくれたほうがいいけれど、たくさん遊ぶ子が好きです。遊ばなくっちゃだめだよ、夏休みだし。
私はそろそろ自分に 課題と期限を与えないと。




7/21 夏土用入り


 光も影も濃く。庭も畑もジャングル。しっかりと意識を保たねば夏のエネルギーにあてつけられそう。夕空に浮かぶ薄い月が頼り なさげで、ぬるい風に吹かれながらすこしだけほっとする。



 

7/12  goodday sunshine



  夏空。29度。台風のうねりがとどいて湘南の海も波がそこそこあがっています。近年は海に入る回数も減り気味で、家からボードをかついで向かうことを考え ると、さらに億劫になるわけですが、こうして波をみると、お!おお!と反応しちゃったりするわけです。いったい私の中のなにがなにを覚えているんでしょう かね。こうして海からはなれた窓際で、ベランダの光と影がちらちらしているのを眺めていると、ただただねむ〜いと思うだけなのに。来年は今年より体が空く はずなので、また海にプレイバックをしたいっ。(来年かい)
  というわけで、昨日は由比ケ浜へ、小鳥美茂ちゃんのタンパンツとワンピース展を観にいってから、のんびり鎌倉まで歩いていつものあちらとこちらに。小鳥 ちゃんの作品や色の世界は今年も素直にカラフルで、小鳥ちゃんそのものだなと思う。日々こつこつと愉しげに、ときどきこんがらがっても、そこにしっかり向 き合って作っているんだろうな。ようし私もやるぞー!なんて思わせてもらえるのはとてもありがたいことだと思います。今日は、原宿Zakkaで展示してい ますよ。ぜひ会いにいってみてください。気温は31度に上昇。とうとう夏のバルブが本格的に開かれたみたい。よい日曜を。




7/9  夏群れてやってくる



 今日もしとしとと。空が明るくなってきたから、じきにあがるかな。様子をうかがいに外へ顔を出すと あれ?と思うほどひんやり。うってかわって明日からは、ぐぐっと気温があがりそうで、これはうっかりしていると体調を崩しそう。気をつけなくっちゃ!って なにに気をつけたらいいんだっけ。マイブームのこんにゃく温湿布と自家製もぐさのお灸で、おなかまわりはあっためています。お腹があったまると気持ちいい のですぐ寝ますー(やっぱり)。よもぎを丸めた 自家製もぐさ灸も、やってることそのものも愉しくて、これは今のところひとつのプレイみたいなもんですね。お灸玉がでかいので、最初 多少煙が出ますが、じんわり長く温まってよろしいのです。来年はもっとヨモギを採取しておこう。
 きのうは仕事への道すがら、雨上がりの草むらの近くを歩いたら緑のにおいの中にほんのり甘いにおいがして、うわーと癒された。それだけで、あーここに住 みたいって思うのです。街場の片隅なんで、冷静に考えたら住まないですけれど、そのくらい気持ちのいいにおい。なんだろうな、なにかの花が咲き出したのだ ろうか。空き地にはびこった葛は、近くの杉の木のてっぺんまで這い上がって、飲み込むように覆いかぶさって、隣へ隣へと次々と木々を飲み込み続けている。 全部飲み込んだら,次はどこへ蔓を伸ばすのだろう。あの葛に花が咲いたら、また強烈に香るのだろうな。
雨に閉ざされているのは人ばかりで、あちこちに夏の群れがやってきているのだ。雨があがって目を見開いて鮮やかな色を見たとき、あふれていることに気づく のだな。夏ってやっぱりすごい。どきどきする。



7/6  雨音と どこかで鳥が鳴いているようだけど


ハルジオンのブーケ。草まつりのときからほぼ変わらずに維持できている。そうなのか。またひとつ知る。
 
  ひとつイベントごとが終わって、しっぽり 疲労と雨に包まれている休日。なんだか肌寒いけれど、この雨ももうこの季節のおわりに近づいている雨なのだろう。昨日ちいさな子どもたちとお喋りしなが ら、もうすぐ七夕かあなんて言ったら「はれるかなあ」とちいさな声で呟いたあと「きょねんは(星が)みえなかったんだだよ」とすこしさみしそうに言った。 そ うか、楽しみにしているんだ、と ちょっとハッとする。自分は去年の七夕のことなんかすっかり忘れてるし、たぶんあまり意識なく通り過ぎたんだろう。今のところ天気予報は傘マークばかり。
地 球は雨でも、宇宙は晴れだから織姫と彦星は会えるし、お願いごとはちゃんと空に届くよ。みえることがすべてじゃないんだよ。
なんて思いなが ら、頬杖をついて本を眺めたり、いりこを炒りながら過ごす。七夕の心配をする子の横で「雨がふらないとダムに水がなくなってたいへんなんだよ」ともっとも なことでなぐさめる子あり。まあ今はそんな季節だし降ってくれていいんだけどね。せめて三日に一度晴れてくれないとこちらとしては洗濯モノがたまってこま るよー。お日さまを頼りにしてるから。



 

7/3  おお あめだ おおあめだ 満月がないてるの



 雨降り。雨雲も本気出してる感じ。ひょっとして今日こそレインコートを着て出る日ではないか?と思うと、その特別感に、外へ 出ることの憂鬱さが減る。子供たちがそうするように、リュックの上にレインコートを着て、どうせならフードもかぶりたい。長靴ってものが無いのが残念だ。 ごっついブーツで代用することにする。なるべくカラフルなタイツかパンツを合わせてね。ほらちょっと楽しみになってきた。午後の雨の様子はどうなるだろう な。ここ数日毎日顔を見せていたヤモちゃんも、どこかの隙き間で雨宿りしているのだろう。
 このままでは部屋の中も着ているものまでしっとりしてしまいそうな湿度なので、フライパンで野草茶用の葉を煎ったり、玄米を炒ったり。カラッと香ばしい 匂いがたつと、空気も気持ちもシャキッと軽くなる。体がお水を吸って重たくならないように、熱めお茶を水筒にいれた。昨日は立派な枇杷の葉をたくさん送っ てもらったので、こんにゃく温湿布に枇杷葉をプラスしてみた。おなかと肝臓、背中の腎臓(腰のあたり)をじんわりとあっためる。じんわりあったかくて眠 いって幸せ〜と思いながら、寝た。ついでに足湯しながら寝れたらパーフェクトだね。東城百合子さんの本には、砂にもぐるのもすごくいいって書いてあった。 海水浴シーズンだしね。よし今年は波にもぐる(まかれるともいう)前に、砂にもぐるぞ!ひとりで穴をほって顔だけ出しているのはアレなんで、だれか一緒に (もぐらなくてもいいから)20分くらい付き合ってくださる方大募集。MY持病にもいいらしいのでぜひ。求む砂浴フレンド。


嘘 か真かは定かでないけれど、体の中の毒を吸い出すと、その部分の葉っぱが黒くなるそうだ。わかるだろうか黒くなってるの。な んか吸い取ってくれたのか? 蒟蒻にも吸い取る力があるらしいですね。まあ吸ったかどうかは分からないけど、きっと枇杷のいいものが、なんか体に伝わったんだなって思ってる。植物たち の力を信じてる。庭を持ったら、枇杷の木を植えよう。"枇杷を植えると家が傾く"ってのは、枇杷は実も種も葉も病に効くから、それを分けて欲しいたくさん の人たちが家につめかけてきちゃうよ ってことなんだって。わたしも枇杷の木のあるお家をじっとり見ちゃうときあるもんな。笑



6/30  餃子と月の夜 すこし真面目な話があるのがまたいい

 


 今日も梅雨の中休み?晴れ間がでたり、雲がおおったり。トマトが赤くなってきた。今年の緑のカーテンには、100円で売って いたパッションフルーツを1株だけ植えてみた。一枚の葉が大人の手より大きくなるはずだから、そうしたらうまく日除けになるんだけど。いろいろなモノと共 存しているうちの土では少々栄養不足かもしれないな。それでもあわよくば実が1つくらいなれば、元とれるね。へへ。
 昨日は、昼から友だちのお家へ。すこし仕事の打ち合わせをして、メインは餃子作り。もはや恒例にな『すいか』のDVDを観ながら、「この時のともさかり えちゃんは、ほんと可愛いねえ」とか「この人の名前が思い出せない!!」とか 教授 (浅岡ルリ子)の台詞にジーンとしたり。しょうもないことも、自分たちのこの先のビジョンなんかも、思いつくままたくさんお喋りして、餃子を焼いては食 べ、焼いては食べ、山盛り食べて、暗くなっても喋り続けて、夜の道を散歩しながらまた話して帰ってきた。やさしくも厳しくも話せる相手がいることのありが たさ。丸くなりはじめた月を見上げながら歩いて分かったのは、今ここに穏やかに存在している自分を支えているすべてが、通り過ぎているかのような日々のな かにあるってことだ。ほんとこんな大きくなった今も、毎日が私を育ててくれる。だから今日も明日もあさっても捨てたもんじゃないよ!捨てないけどね。


むちむち。3種盛り。餃子作りはひとりじゃ絶対やろうと思わない。ラーメン屋の餃子でいい。作ったのをなんだかんだ言いながらわいわい食べるからサイコー に美味しいのである。ごちそうさま。また行くからよろしくね。




6/29 ヤモちゃんを探せ



 起きてベランダを開けたら視界の隅でなにかが慌てた。手だけ残して隠れたつもり?
今日も気温があがりそう。日中と夜との気温差が大きいので、風邪に気をつけないといけないですね。
  草のことを連載してもらっているnowa vol.4が発売中です。いつもすこし前倒しで描くので、道端の草をチェックしながら よしジャストタイミング!とか ちっと遅かったな?とか、あれ?アレってもっと後だっけ?とかやってます。今回はまあだいたいは今見れるンじゃないかな。おさんぽのお供にどうぞ。




6/26 唯一の正しい方法はない


海のカケラを編み込んだ。青い陶器のかけら。

 "唯一の正しい方法はない" ワイル博士の言葉。あまりよく知らなかったけれど、マクロビオテックとヨーガの思想では、玄米の位置づけが真逆なんですってね。万人に良い方法ってのはな いから、自分が好い方法を見つけていくんだな。「からだがよろこぶもの」を食べよう とも書いてありましたよ。そして偏らないこと、脂ばかり、糖ばかり、野菜ばかりってのも人によっては偏りになるのかもね。いろいろ幅広く食べれば、量的に は少量になるでしょう?だから食べて害になるようなことにはならないよ、ってことみたい。
 食卓は気づけば夏のモノたちに変わってきた。とうもろこしごはん、みょうがとインゲンの味噌汁、おくらたたいたの、塩らっきょう、トマト味噌、マイブー ムのひたし豆。お肉は昨日こんもり食べたから今日はいい。まだまだ食欲もりもりです。夏バテしないように、ときどきうまく休んでいこ。
今日は夏風邪ひいている方もちらほらお見かけしましたよ。ワイル博士によると、風邪のひきはじめには、ニンニク2カケだそうです。生で。お料理にしても、 塊で?飲んじゃってもいいみたいですよ。もしくは擦ったショウガとレモン汁、蜂蜜とニンニクすりおろしてお湯でといて飲むのもいいみたい。どちらにしても 匂いそうですがね。わたしは匂いの刺激が強いと胃に残って具合がわるくなるので、すこしでも過熱するか量がちょっとじゃないとだめそう。ニンニク抜きでも いいかも… でも最近ちっとも風邪ひかないのです。○○だから? それでも喉が心配なときは、タイムとかのハーブとアロマオイルで吸引してます。こんにゃく温湿布もいいですよ。水の季節、なにげに冷えてるからね。よく眠 れます。

 

6/25   湿った風が窓際におりたつ


  19時。明るいんだけど降りそうな気配。夏至過ぎても日の入りはまだもうすこし伸びていくよ うです。日の出が遅くなっていくのですね。
 最近は
明 るい時間が長いぶん夜更かし気味。久しぶりにミシンの前に座ったり思うままに手を動かしてモノ作りを。たまった端切れを小さいのから徐々に継いで継いで大 きな一枚に戻していく。少しずつ作業していたのが、やっとカーテン代わりになるくらいに出来上がった。生地の厚さや色味がすこしずつ違うせいで、透け感が 異なってステンドグラスみたい。なかなかよさげ。カディでスカートも一枚縫って、あとは上に着る ものをなにか一枚夏の前に作れたらいいな。
 来月には上旬と下旬に2カ所の発表会があって、よーしオッケー!楽しんでいこー!の子も居れば、モウレツな追い込みをかけている子も。こちらもフガーと 蒸気がでそうな勢いではあるけれど、あれもこれも言いそうなのをぐぐぐっとこらえて、肝を据える。まだもうすこし。自分だって本格的に練習をはじめるのさ えラスト1週間だもんね。(遅すぎて毎回後悔するわけだが…)みんなみんながんばれますように。



6/21  雨のち晴れ 夕暮れ空に色がやってきた



  詩と珈琲、ご来場ありがとうございました。はたしてあたしゃほんとうにギターでやれるのか?と思ったりもしましたが、珈琲の香りや淹れる音の中、とてもリ ラックスして自由にやらせてもらいました。本に囲まれて心地よく上のような感じでやってますよ。というかやってるんだね。象 の音楽のときもそうだけれど、記録を残すということに全く頓着無いふたりなので、過去の写真もわずかしかありません。写真撮ったらください。笑 この一枚 はウサギの店主オグちゃんから。
 水の季節、今朝はぽちぽちと降る雨の音をききながら二度寝して、昨日のことを反芻しながらのんびりと絵を描く。やりたいなあと思うことがいくつか浮かん では流れていく。やってるうち に義務や責務みたいにならない前に、愉快な妄想のまま、ぽーんぽぽーんとやってしまえたら楽しいだろう。それにはたぶん今日、すぐやるのがいいのだ。やっ たもん勝ち。真似でもへたくそでも、やったもん勝ちだ。ギターはもうちょっと弾けるようになりたいけど。さあなにからやる?

詩と珈琲、次回はまた季節がぐっと変わる秋の頃に。その前に大きなイベントがありますので、それもまた近いうちにご案内出来る と思います。是非にお越し頂きたいイベントです。お楽しみに。
昨日スワン珈琲が淹れてくれた、グァテマラのコーヒーが美味しかったから早速自分で淹れてみたけど全然ちがう!なんでだ!首をかしげながら飲んでおりま す。次は挽きを変えてみよっと。



6/20  めぐる水



 今日の『詩と珈琲』には、ギターを担いでもっていきます。鍵盤は持っていきませんので、さてどうなることか。ギターはね、弾けないんですよ。なんども 習ったりしたのに、ああほとんど忘れちゃってる。忘れちゃったなあ。
なのでコードとか1つも弾きませんが、ポロンポロン鳴らします。オリジナルチューニングで、弾きたい音だけを探しながら、ことばの合間の隙き間に置くよう な、すこし時間をとめるような伸ばすような、空気のゆれみたいなのを。
ほぼアドリブというかノープランですが、わたしがギターで音を入れることはそうそうないので、自分でも愉しみでもあります。いい感じになるといいな。
夏至の手前、水の季節のことばと珈琲、音を味わいに 是非お越し下さいませ。つい先日に1周年を迎えた 古書ウサギノフクシュウにて18:30〜。お待ちしております。ふらりとお越しいただいても大丈夫ですよ。




6/19 草 群れて茂みとなる



  いつのまにかまた雨が降っている。草場はどうなっているだろう。展示が終わってからはすっかり草チェックにも行ってない。草たちはこうして雨で人の立ち入 りが無いうち に、またどんどんと茂みを大きくしているに違いない。最後に行ったときにはガジイチゴとクサイチゴがたくさん生っていて、あちらで摘んで、こちらで摘ん で、と食べ歩きした。昔(子供の頃)は道ばたに、きらきらつぶつぶ赤い宝石みたいなナワシロイチゴがたくさん生ってて、登下校のときに素早く摘んでよく食 べたものだった。美味しさでいったらナワシロが断トツで、ラズベリーなんかよりずっと美味しいんじゃないかと今だって思 う。こちらに来てからは、たま〜にしか出会えないけれど。クサイチゴはナワシロのそれにまあまあ近い。今年は草場に早いう ちからクサイチゴが群生しはじめていたのを知っていたので、まだかまだかと時を狙って行ったのだけど、それでも美味しそうなやつは虫たちが先に。
黄色いガジイチゴはもっと甘さが少なくて、赤いナワシロやクサイチゴを先に食べてしまうと、残念!としか言いようが無い。ナワシロイチゴで口の肥えていた 子供の時は、この黄色には見向きもしなかった。まあそれに したっても 春先からずっと葉っぱ葉っぱでしたので、実モノというのは嬉しいものだ。マルベリー(桑の実)は終わってしまったかなあ。本格的な茂みと虫の楽園になる前 に、もう1回だけ様子を見に行きたいな。毎年 夏の間は草場散策はお休みになる。

クサイチゴ 
地面が白いのはいちめんにエゴノキの花が散っていたから。
ナワシロイチゴは、つぶつぶの一粒一粒がもっと大きくてぷくぷく。この日、2粒くらい見つけたけれどすぐ食べちゃったのだ。






6/17 待つ



  しっとりと空は白く雲が覆う。今日も麦わらの出番はなさそう。なんだかうまくいかないなあ、なんてモヤモヤ思うのはお 天気のせいだろうか。倦怠期なのか転換期なのか、ここ最近は今まであまり考えなかったことを考えてみたりする。このさきの夢のような展望もふくめて。(妄 想ともいう)
 最近は知りたい情報もすぐに手に入れられるし、メールでもなんでも返事はわりとすぐ知れるし、すこし 待つことに不慣れになってきたのかもしれない、とふと思う。時と場 合に寄るけれど、わからないまま居る(過ごす)っていうか、待てる人でいたい。それには物理的にも気持ち的にも余裕が必要だなあ。待つって相手を信頼する ことでもあるね。



6/15  芒種 エンドウ豆のすり流し 梅の落ちる小径



  気温があがって蒸し暑い。今年初めて、そうめんでいいか…と思う。みょうがと大葉とふわふわのとろろ昆布と胡麻をのせて。合間に塩らっきょうを一粒ポリポ リ。夏だな。
 昨日はワークショップをするというfabric campチームにくっついて、葉山の先 秋谷にあるYUSANへ。行ってみたいなあとかねてから思っていたYUSAN。二十四節気ごとに変わるごはんは、“芒種
" のお献立で、どれもしみじみとすうっと体に沁み渡る美味しさでありました。食べている時も至福なのですが、食べた後に体の調子がよくなるごはん。もしやこ れこそが本来の食事の目的ではないですかい?(そうめんでつるっと昼食を済ませた私が言うのもなんでありますが。)
草まつりでお求めくださったカラスムギのドライをお渡ししたら、そっとお店の柱に飾ってくださってあり、なんとも嬉しいことです。全く大出世だな、あのカ ラスムギは。摘んでよかったなあ。
チームがワークショップをしている間は、秋谷の山際や海をぐるりと散策。奥へ奥へ緑は深く続いており、まだまだ探検しがいがありそうです。秋谷漁港へ流れ 込む川にフグ(たぶん)の大群をみたり、海辺の美味しい草をすこし摘んだり、休日らしい日曜を満喫。YUSANの近くの前田川では自生の蛍がみれるそうで すよ。併設のギャラリーショップにセレクトされた本も興味深いラインナップでした。また遊びにいかなくちゃあ。ああ、こう書きながらも、あの
ご はんを反芻しておるのですが(写真も撮らずに夢中でたべてしまいました)エンドウ豆のすり流しが美味しかったなあ…。わたしはどうもすり流しに弱いのだろ うか。以前に行った学芸大のあめつちさんのすり流しも絶品でありました。あれは大根だったかな。すり流し屋さんになりたいくらいだ。ごちそうさまでした。



6/11  入梅と青豆とノースリーブ



 うす曇り。ちょうどよい涼しさの風が吹く。ときどきサーッと陽が通って、その度にハッと顔をあげる。野菜の産直所には空豆にかわってえんどうやインゲン など豆が並ぶ。そのまま茹でて塩ふってもくもくと食べる。先日久しぶりになにか買い物をしてやろうと街を歩いてみたけれど、吸い寄せられたのは乾物屋で、 これまた青豆を買ってひたし豆を作ったら美味しく出来たので、毎日やはりもくもくと食べている。甘い煮豆は少々苦手だけど、これはいい。簡単だし。先月末 に浸けたらっきょうも、塩がまわっていい感じに。ジンジャーとシナモンのシロップも作ってあるし、あとはなにかな。梅は今年はどうしよう。甘いのは梅にし ろ赤紫蘇にしろあまり飲まないことがわかったので、梅の実にご縁があったらサワーだけ仕込もうかしら。とかなんとか。
 ここ数日はすこし血の気が足りないようで、ぼうっとのんびりする時間が長い。本を読むゆとりも戻ったので、東城百合子さんの本を読み返して、こんにゃく 温湿布をしたりして、またうとうとしながら、来週末の『詩と珈琲』第二回で、さてどんな音を鳴らそうかなあと目をとじて考えています(寝ながらともい う)。そしてだいたい寝ますね。寝ようとしているとしか思えないんだけど。
 詩と珈琲、第二回のテーマは「めぐる水」。今回はイベントに合わせて菜文さんと奈良のねーやんことyupuさんの言葉と木のブローチの展示もされます。 SWAN COFFEEの廣瀬くんもまた張り切って珈琲を淹れてくれるでしょう。五感で愉しめる朗読会になりそう。お時間ありましたら是非。詳細はnews のページでもご案内しています。

詩と珈琲 vol.2
・6/20(土)18:30〜 鎌倉 古書ウサギノフクシュウにて。
fee 1000yen  /with 1coffee. 
お問い合わせ、ご予約はウサギノフクシュウまで。
info@usaginofukushu.com



6/7 サンデイ サニーサイド



 なにも予定が無い日曜日。おまけに陽射しも風も爽やかでなんて素敵な。やりたいことがたくさんあって起きるのがたのしみだっ たのだ。洗濯をしてベランダを眺めて、塩を炒って、玄米を炒って、すあまを食べながら珈琲を飲んで、午後は土いじりをしようか、はたまた縫い物でもしよう か、夏野菜の苗も見に行きたいな、一枚絵も描いておきたいし、なんだか髪も短くしたくなっちゃったなあ。 展示のときに、 きっとこんな部屋に住んでいるんですね?と度々言われたけれど、そうでもないのですよ。そこまでこまめにお掃除するほど綺麗好きでないし、草を手元に置い ておきたいわけではなくて、自分が草のもとへ行くのが好きだから。土も植物も光のもとにあるのが幸せだと思うから、鉢モノも部屋に入れるのは好きじゃな い。だいたい草に限っていうと増えていくわりに捨てられなくて困っちゃう。洋服なんかはエイっと処分できるのにな。あとひと部屋あったらほんとたくさん集 めてラボにしたいけれど。


 戻ってきた まつりのいろいろは、しばらく手元に残すことにして、仕舞ったり飾ったりそれぞれの場所に落ちついた。デスク前がちょっとだけ賑やかになったよ。


6/4  草まつり2015 



 草まつり、今年も無事終了することができました。お越し下さったみなさま、気にかけてくださったみなさま、ありがとう ございました。丸っこいかわいいのんはどれも気に入ってくださった方のもとへ旅立ちましたが、戻っ てきたカサカサしたものたちで部屋がまた賑やかになりました。まつり中に自分でもさんざん眺めましたが、やはりどれも美しいつくりに魅入ってしまう。そん なものたちを生い茂るたくさんの草の中に見つけた時の鼻のふくらむようなわくわくした気持ち、宝物を手に入れた時のようなフワ〜としたそんな気持ちをすこ しみなさまにもお分け出来ていたら幸いです。空間の力も加わってのこの展示、今年も声をかけてくださったfabric camp 千夏さんにも感謝。


ね。きれい。



5/28 草まつり開催中(本日は定休)


 
 勢いをまして生い茂る草のごとく、日々も突進して草まつりも後半にさしかかろうとしています。まったく草草草とこんなことで素敵なfabric camp の一角を借りていいのだろうか、と ふと。考えたところでよくわからないですが、愉しんでくださるかたもいらして、むふふふと嬉しく思っています。まだ会期がありますので、展示の様子はもう すこしあとで。さらに草を増やしたいのは山々ですが、どうにもこうにも摘みにゆく時間がありません。
 搬入時に青々していた草たちが、少しずつドライになって、花も様子を変え、種はなんとかして飛んでいこうとしております。それはそれでどれも興味深い姿 だなあと、またしても好きなものが集まったこのまつりにひとりニヤニヤするわけでありました。


草を求めてさまよううちに偶然見つけた草のみち。ちいと遠い。通勤が減るならば(仕事が減っては困るが)近くに住みたいなあ。


花びらのこの儚い細さよ。ドライにすると煙のように。ハルジオンは、よく知るこの姿から刻々と様子が変わり、みなさん驚かれて います。花のときにはほぼ見分けのつかないヒメジョオンも、ドライにしたら違いがはっきり出ました。ヒメジョオンのブーケも明日持っていきます。


香り高いスイカズラの花はチンキに。この花をあちこち探しておりましたら、なんてことはないマイ草場の一番奥に発見!いつも ゲートボールチームが居るので踏み込めないエリア。このエリアには、クルミの木もあるし、オオニワゼキショウも球をぷるんぷるんさせてた… でもほぼ行く度に毎回やってるゲートボール。。。


近くではたくさん採れないので、静岡まで行って 妹も巻き込んで、とにかく摘んで摘んで摘みまくった細い茎のものたち。生存競争の激しいうっそうと生い茂る草むらから、バスやら電車を乗り継いでうちに来 て、さらに今 鎌倉で涼しいかおして小綺麗に飾られ、みんなに可愛い可愛いいわれているのだから、草もびっくりであろう。

ふわふわものは今が旬です。キク科の綿毛たち。

まつりは、6/2(火)まで。日曜日はお休みです。明日金曜の10時過ぎ〜13時半くらいまでと、週明け 月、火の昼前くらい〜閉店までおります。鎌倉にいらしたら遊びにいらしてください。



5/17  草LABO


エゴノキの花が満開。

  まだ7時だというのに、閉
め切った窓辺はもう暑いくらい。ベランダにも蟻やアブラムシの虫たちが増えてき た。キンカンは新しく30センチ近くも背を伸ばして立派なトゲをピンピン装備している。日が経つのが早いなあ。戻ってもらっても困るけれど。

 部屋の中にはあちこちで摘んだ草が出番を待って吊るされている。LABOって感じ。生活空間が別にあるのならば、増やせるだけ増やして被さるように埋も れるように過ごしたい。
デスクの上に吊るしたカラスムギは、土から切り離されたと気づいたのか、時々ひっそり鞘をふるわせて種を落とす。カサ ぽつ。夜中でも。種を落として役目を終えた白い鞘は、日に透かすと縞模様がとてもきれい。カラスという名の由来か黒くて毛に包まれた種は、触覚みたいな長 い角みたいなのがあって(5/6の写真がカラスムギ)
ちょっと虫みたいで   あるべきところ以外に落ちているとドキっとするけれど、カラスでもムギということで食べられるらしい。オートミールの原型みたいな感じ。中のムギは米より 茶褐色で少し長くて、うぶ毛が生えていてもっちりしている。ほんのすこし甘みがあるような気も。暇があったらたくさん剥いて炊いて食べてみたい気がする。 1合分くらいはとれるかなあ。剥くだけで半日くらいかかりそうだけど、いいのです。ラボですので。笑
 いやはや、全然雑草じゃないですよね。昭和天皇のように「雑草という名の植物は無い」なんてあれじゃなくてね、そもそも雑多な中から1つをより分けた ら、少なくとも雑ではないのだもの。人がひとりでは雑踏ではないのと同じく。雑を無くしてしまうと、どれも個性的でありながら、美しいのでありますよ。飽 きません。
 とにかく私の頭の中も部屋の中も十分まつり状態じゃないか?と思う。まあ、頭の中はこの1週間が紛れも無くピークですよ、わっしょい。あと数日で神輿も ひっくり返す勢いになるでありましょう。自分がひっくり返らなければいいんですがね。
ああ。ちょっと、だからまつりまつりって一体なにをするわけ?と謎だらけですが、fabric camp企画の展示はもれなく " まつり"と命名されるわけで、今年も草まつりと相成りました。
草はそのままを見るだけで満足だ、と言ってしまっては元も子 もないので、ほんの少しだけ手を入れて、そのままの美しさも見てもらえるようにして持っていきますよ。草と、絵をすこし、 あと言葉と音と。お土産になりそうな(なるかしら)なにかも考えて、まつりらしく。わっしょい。


 ヘビイチゴの野原をみつけたので、チンキを仕込んでみました。子供の頃、家族の寝室の箪笥の上のぽっちょんと呼んでいた小さ な扉の中に、グリセリンの瓶やベンジンの瓶と一緒に、母さんがつくったヘビイチゴのチンキがあったのを思い出しました。これからの季節の虫刺されに。



5/6  夏の立つがゆえなり


 立夏。
衣を軽くして体の中も気持ちもどんどん循環させてゆきたい。どんどん手も動かさねば。



5/5  端午 四民並蹋百草之戯… つづく /『荊楚歳時記』より

"百の草と戯れよ" ということではないらしいけど、野に出て薬草を摘んで〜 邪気を払おう という日だね。とっても簡単に言うと。

 陽射しとは裏腹にひんやり涼しい風。ナスタチウムがオレンジのアフロを被せたように、わーっと花を咲かせている。 なにかうれしいことでもあったの? そんなに咲くとまた食べちゃうよ(笑 
 昨晩、やっぱりすごい人だった鎌倉2DAYSから戻り、気絶するように寝て、今日はゆっくりと目覚め、とりあえずひと通りの植物に水やりだけして息をひ そめるように体をひそめて過ごしております。じきに夜ですよ。スーパーに買い物くらいは行こうかな。


sahanのGWバイトは3年目。いつもありがたい美味しい賄い。しみる。来年も呼んでもらえるかな。

 しかし、人が集まっているところに居るというだけで、自身のパワーが消費されていってしまうってことは、逆にその場にはエネルギーが生まれてるってこと じゃないのかしら。電気とか発電出来るんじゃないの?駅の通路とか、人が歩けば歩くだけ発電するとか、騒がしければ騒がしいだけ発電するとか。電車は走れ ないかもしれないけど、駅員さんのお弁当代とか照明くらいはつくんじゃないの?


月が昇るころにようやく、駅のアナウンスもおとなしくなって、改札渋滞もおさまった。みんなみんなごくろうさま。咳をしている 人が多いように感じます。気温差に気をつけないとね。



5/2 八十八夜



 夏も近づく八十八夜。ベランダを眺めながらブランチをしていたら、ぺちぺちぺちぺちとヤモさんが右から左へ横切っていきまし た。ぷっくりしたかわいいやつ。
午後は作品の試作。いや、試作の試作ってところ。可能性をつぶしていく消去法。手法が決まってしまったら入り込めばいいだけなのですが、まだ手探り。大型 連休で街は賑わっているのでしょうが、この窓際はいつもとなんら変わりません。お隣の部屋も開け放しているのでしょう、テレビの音と笑い声がきこえます。 明日は恒例になってきたGWバイト。人波にもまれてきますよ。お休みの人もお仕事の人も、みなさまよい日を。




5/1 皐月入り



 今日は初夏というような気温だった。植物の土も一日で干上がって、水をやるとジンジンと勢いよく喉をならすように吸い込むから気持ちいい。今月は作品制 作があるから多少ひとりの時間に篭るのだろう。とか言いつつ出かけて行きたいところがあちらこちら。静岡にも帰りたい。筍の美味しい時期はおわっちゃった かなあ。筍だけは掘ってすぐに処理をしないと美味しくないからと、けして送ってくれない。
毎年「もう食べ飽きて見るもの嫌 になっちゃった」とか言っているのだから、ちょっと味が落ちてもいいから掘ってすぐに送ってくれと思うのだけれどもね。 スーパーよりは鮮度がよいだろうし。全盛期に帰れなかったわたし用には、今年も大量のメンマになって冷凍されているに違いない。それでもいいけれど。
 ライブも明けてひとまず頭も体も落ちついたので、草のこと(まつりのこと含め)を考えている。そもそもみんな草が好きなんだろうか。なにが見たいの? わたしが草(その容姿)を見て美しさにわなわなとするように、誰かも うっとりしたりするのだろうか。わからないなあ。ほんとうのところはわからない。そのわからなさを少し確認したいが為の展示のような気もしてきた。まあ絵 だって食べ物だって自分の好きを並べるのが展示だからオレオレな感じでいいのか?好みは人それぞれだものね。どっちでもいいのか。とレンズ豆のスープを食 べながらふりだしに戻る。スープは、レンズ豆と端っこ野菜たちと塩豚もすこし、レモンの皮とオレガノとタイムもポイと入れて、夕方からことこと煮ておい た。レモンは入れて正解。最近、夜は美味しくて満足するとすぐ眠くなる。嗚呼、もう月がまるくなってきてるね。



4/28 
窓際のシャワー  まつりの妄想



 普段 目にはみえねど、この世に降り注いでいるものはたくさんあるのだろう。光も音も。
 今日も快晴。今年はオリーブにたくさん花が咲きそうで嬉しい。植え替えしなくちゃといいつつ数年経っているにもかかわらず、狭くなった鉢でがんばってく れて。葉の裏の色が若干悪いのはそのせいだと思う。基本放任だけど、見合った器を与えるくらいのことはやってあげねばいかんね。うむ。
 最近のんびりで天気がいい朝は、ベランダを開け放して朝ご飯を食しながら、外に手を伸ばしてツンツンと花殻をとったり水やりをしたり鉢植えの手入れなど して、こうして日記をしたためている。
そうこうしていると、あっというまに昼だ。出来れば一日の半分くらいはこうして過ごしたい。ほんとうに毎日になったら嫌になるだろうか。いや、ならない な。なるわけない。そしたらどんどん植物も葉っぱも増えるだろうし、半日なんてほんとうにすぐだもの。
(ひょっとしたら日 記にも時間がかかりすぎなのかもしれない… が仕方なし)
って現実逃避なんだろかね。さて顔を洗って草の様子を見に行ってこよう。1年待ったお目当ての草がそろそろ伸びているんではな いかしらー 5月後半にはfabric campで草まつりやりますよ。今年はどんなことやろうかと構想の妄想を練っているところ。草くさ言ってるだけで薄笑いがでちゃう。まつりに向けての本格 始動はライブ明けてからだ。


4/27  ヤモさんとうたた寝 まずはクローゼットの山問題


  心地よい風が吹く。暑くも寒くもない つかの間のこの季節がきたのか。
 ベランダでプランター代わりにしている木箱の下の隙き間にヤモさんが住んでいるのを発見。木箱は手すりのふちくらいまで高く上げてあるの で、窓際のソファがわりにしているこれも木箱の椅子に座っていると隙き間がちょうど目線にくる。高さ1センチほどの暗がりの奥に、ぺたりとしたちいさいヤ モさんが丸い目玉を光の方に向けてじっとしている。まだ虫が少ないから体力温存気味だろう。壁にちっさいフンがついているから、知らないうちに徘徊してい る模様。今年も夜の網戸で全貌を見れる日が近いのかな。
ベランダは日々緑が 増えて、花もどんどん咲いてはしおれ、じきに種だ。ルッコラにも花がつきはじめた。ナスタチウムも葉っぱも花もどんどん食べるよ。太陽の力を食べてるって 感じがする。 ちゃんと陽のもとで育ってるって分かるモノがいい。どうしたって太陽の下、土で育つモノが好きだ。畑がしたいな。うつらうつら。


ひとまずボウボウとしていることでご満悦。自分ちでタンポポが咲くのがひとつの夢であったのだ。

 昨日はレッスン後に29日のリハがあって、自分まだ譜が全然まとまっていなくてどうしようかと思っていたけれど、合わせて弾 いてみたらまばらな譜面に音符が徐々におさまっていくようで、頭の中が落ちついた。けもの(青羊)ちゃんの歌声は ふわっと空気を孕んでいてやさしいけれど、そこには地を思わすような安心感がある。ふにふにしている自分が恥ずかしくなる。もっとドーンと腹を据えろ、お れ。
帰り道、大きく息を吸ってふぁーと吐きながら夜になっても生あたたかい空を見上げたら、月がまぶたをつむったようにふっくらカーブを描いてふくらんでいた から、今日はちゃんとゆっくりしようと決めたのだ。珈琲も淹れたし、溜まった洗濯もした。落ちついてないのは、部屋だ。というか
ク ローゼットの中。冬の山が出来ている…。部屋がすっきりしたら、もうすこしだけ音符も整理してどきどきしないように当てはめておかなくちゃあ。でもちょっ ぴり遊びをつくって本番湧いてくる音を。愉しみな けものちゃんステージ、明後日です。詳細はnewsにupしてあります。


コーヒーはまだ淹れることがプレイ。
今日はむくむくしなくてどうして? カルデラ出来ちゃってますけど。挽きが粗いのかなあ。とりあえず苦いより酸っぱい寄りの方が今のところ好きみたい、ということが分かってきました。ひとく ち飲んで「あ、すっぺえ」ってなるけどね。




4/22 風の鳴る日 

 晴天。風があちこちを揺らしながら目の前を流れて去っていく。お隣の洗濯物のパンストが鯉のぼりみたいになびいて、ベランダの境界線を超えそうで超え ない。今月も進学や受験でレッスンを終了する生徒さんを見送る。見送りはあるところまでは一緒だけど、ここっていう地点が必ずあって、どうしたってその先 には進めない。ああここだろう、今立ち止まるのだ、と感じる不思議な距離。声をかけあって手を振りあって、先に振り向いて前に進むのはたいてい相手だ。も う戻ってこないとわかると、わたしもくるりと向きを変える。変えた途端に自分の道に戻る。一瞬おとづれるこのある一点の前と後の世界。ここ1週間はそんな お見送りがぽつんぽつんと続いたなあと、ひゅうひゅう鳴る風の音をききながら思う。みなさんどうぞ健やかで。




4/21 一粒万倍



 昨日一日中降っていた雨があがって薄曇り。気温もあがってきた。今日は一粒万倍日なのだそうだ。このお得感満載な響きに、じゃあなにかしようか、しなく ちゃ、などとすぐに思ってしまう貧乏性な自分である。しかしふと思い返せば一粒十倍くらいの日は常で、ただその日そのときにはあまり気づかないだけであ る。だいたい明日がやってくること自体すでに二倍じゃないの?倍以上かもしれないし。ラッキーなことだなあ。と呑気さ丸出しですみません。
なのに、にもかかわらず4月のスピーディなことよ。1週間が瞬く間ならば、昨日や一昨日はもうはるか遠い。やばいよやばいよと出川氏の声色を心の中で真似 ながら、制作や譜面制作に励んでおります。あっという間に1週間やそこら生きちゃってるんだから、これはこれでお得なのかなあ…。笑ったりじめじめと涙し てみたり、感動したり悩んだりしているわたしの傍らで、ベランダの葉がわらわらと茂り、花たちは次々と咲いて、窓を開け放ち外を眺めながらこうして書く季 節がやってきました。ちゃんと日々上書きされてゆくのですねえ。
 来週29日(祝)は今月たくさんお世話になっている巣巣で、店主岩崎朋子さんの著書『小さな巣をつくるように暮らすこと』の出版記念お祝いライブにて ジャズ系シンガーけものちゃんのサポートで弾かせてもらいます。岩崎さんと沼津で雑貨店hal をされてる後藤由紀子さんのトークショー、お茶とお菓子、さらにお土産がついてますよ。& 山田稔明さんとけものちゃんライブです!fee 1000yen/18:30〜 
http://www.susu.co.jp/news/p1128.html



4/13  まぶたにふりつむ



 雨の日と月曜。夏ぶりに月曜にまた休日が戻ってきた。この静かな平日のはじまりが好き。
土曜の深夜、巣巣でのリーディングライブから帰ってきて、ぽつりとひとりになって、急激に寂しくなって 「あ〜 くよくよした〜い!」と「くよくよするなよ!」の狭間で葛藤。 でも どう考えてもあまりにもありがたくしあわせなライブであったから、
ふ わふわの毛布はいつも以上にふわふわあたたかく感じて、もぐりこんで眠る前に布団の上に座ってお祈りをした。ど うか離れた家族や友人など大切な人たちも、同じように やっていることは違えど温かくしあわせな時間を過ごしていますようにと。
わざわざ関西から来てくれた仲間、集まってくれたお客さん、巣巣の岩崎さん、いつ もまわりに居てくれる葉山の仲間、そして相方よ ありがとう。永井さんがひとり居なくなったら、あれあれ?と思っているうちに何倍にもなってたくさんの人と出会い繋がって今日がある。事あるごとにちゃん と永井さんみたいなこと言う人があっちにもこっちにも増えちゃって。ほんとうになんだろうね。


 美しく晴れあがった昨日。永井さんの命日。ベランダに射す光と緑を眺めていたら、疲れやら何やら、ほ〜と気が抜けるのと同時 に、ぐっと一瞬で感情が沸騰するようにわらわらと涙がでて蒸発していった。あれだね、今たぶん頭から雲がうまれたね、っていうように。すっ きりした。泣ける日をつくってくれたんだなあ。さあ次の準備をしなくちゃあね。
今でも迷ったり不安を抱えたり、手探りで、なんだかわからないけど片足突っ込んじゃったなあと、こんなふうにライブやイベントをしている。わたしなんか、 ものすごい意志や目標がはっきりあるわけじゃない。どうしてやってるのか、結論を出したことも無い。ふわ〜とわかってる、けど分からない。でもたぶん知っ てしまったのだな、わたしは。私たちは。WS仲間の久美ちゃんが、昨日SNSにアップしてくれた永井さんの詩をここにシェアします。こういうことなんだ。

『顔の洗い方』/永井宏
   (『恋することについて答えを出そう』より)

場所、風景、感性、空気などを
共有するということ
僕らはそこから始まっていた
最初から、僕らはその幻想の中に息を弾ませたいと思っていたのだ
だから、いまでも、そんな言葉の調べに弱く
涙もろく、優しいということが好きだから
せっかくのチャンスまでも台無しにしてしまう
居心地も好いから、ついつい腰が重たくなってしまって
そこから出ていくこともできなくなってしまったのだ
けれど、もう遅いかもしれないなんて思わないで
そこから腰を上げたとき
ある種の時間がゆわーんと、立ち上がるかもしれない
ゆるい時間ばかりの中にだって、醸し出したものはあって
ひとりひとり、自分の言葉を持とうとして続けてきたものはあるのだ
そして、僕らは僕らの街を出る
踏み出して、忘れてしまった時間の中に身を置き
そこに立ち
自分にできること、自分たちだけのものを
洗面器一杯くらいのものであっても
その中の水を揺らし、それが蒸発していくのを見つめてもらう
いま、僕らにできることの役割は、きっとそんなもので
その中の水だけを欲しがって
盥一杯、持ち去ってしまった人たちにはわかりようのない
顔の洗い方を、伝えていく





4/10 
花冷えもゆるんで だんまりの空


 4月になったと思ったら、この飛ぶような日々よ。すこし備忘録を。

 先週土曜。レッスン後に吉祥寺へ向かい、山田稔明さんのお宅で中森泰弘さんと巣巣ライブの練習を。井の頭線を降りて花見客で賑わう駅構内を歩きながら、 思えば吉祥寺へは一年前に同じくライブ練習で、山田家へ来た以来だったと気づく。チキチキチキチキ吉祥寺。こんな歌も永井さん歌っていたなあなんて思いな がら。山田家には去年は居たポチちゃんはもう居らず、生まれ変わりのようなポチ実ちゃんとは隠れていて会えず。山田さんと中森さんのセッションを間近で見 て感動。縮みあがるような興奮と緊張で練習は散々なわたし。その後,ご近所だという 元 栗コーダーカルテットの近藤さんちへ金魚のフンのようについていって初対面で素敵なお家へお邪魔した。山田さんも中森さんも近藤さんもすばらしいプロ ミュージシャンでありながら、気さくでやさしい方ばかり。


 日曜。起きてから本番の譜面を再度書いたり練習して巣巣へ。永井さんの作品が並んだ店内は、澄んだ空気のなかにいるような気 になる。がしかし、もはやキャパおちょこ並みの自分は、リハでもなんでもはやくアウトプットしていかねば禿げそうである。そんなカリカリした気持ちも、絶 品もりかげ商店のお花見弁当をいただいたら落ちついた。美味しいものの力ってすごいな。リハがとてもよい感じで終わり、本番は象の音楽から。象はノンス トップでいくよ、との相方の要望で、みっちり30分、息をつく間もなく弾き続けてお客さんを深ーいところへつれていったのでした。永井さんみててくれるか な、観ててよって思いながら、ひとことひとこと声をかけるように、一音一音おきましたよ。
象が明けて、山田さんと中森さんとのライブ。こちらもおふたりの胸を借りるつもりでもう気持ちよく。最初から最後までもうどれも好きな曲ばかりで、それは それは愉しかったな。山田さんが歌ってくれる永井さんの歌は、ことばがまっすぐ届いてきて、嗚呼永井さんて こんなことを伝えてくれていたのか、と今さらながら何度も何度も感動した。
遅くてごめん。永 井さんのときは、言葉よりリアルタイム永井さんから発されるものやことばかりを見ちゃってたんだよね。だから今年のライブは、どれもこれもうんと気持ちを こめて弾いた。


 月曜。ライブ明けの晴天。若干重たい体にハッパをかけて草場へゴー!まにあったよ。夢みたい ってなんども思う。


桜もちょっとは愛でましたけど、見ていた8割は草でありました。はりきりすぎて摘みすぎた。春爛漫。


 火曜。ふたたび巣巣。月末の巣巣店主岩崎さんの出版記念ライブで、けものちゃんのサポートをすることになったので、打ち合わ せ&すこし練習。けものちゃんとは同じ大学で同じキャンパスに通ったと分かり親近感。岩崎さんがお昼にこれまた美味しいお弁当をつくってきてくれた。あれ もこれもしみじみうれしい。
打ち合わせ後は 続けてレッスン。巣巣にもちいさいちいさい生徒さんがふたり通ってきてくれることになった。もうかわいくてたまらない。レッスンは開店中にやっているの で、お客さんが居るときにも歌ったり踊ったり(多少控えめに)しているかと思います。ご迷惑にならないよう気をつけますが、そっとご理解くださいませ。
 水曜。花冷え 卯の雪。とにかく寒くてダウンを引っ張り出して幼稚園レッスンへ。


 木曜。ようやくの晴れ。たまたま近くへ引っ越してきた生徒さんを、出張レッスンでみることに。新しい出勤路は新鮮だ。新1年 生になったHくんのお家は、自転車で20分くらいのところ。ただ帰りがずーっと上り坂なのと、続けて別のレッスンにまわるの で今のところバスで。なんとそのバスに乗り続けると、草場の裏側の方へ着くみたい。こんどゆっくり探検してみたい。
  今日。今日もまた新しい教場へ。いつもと反対方向の電車に乗っていく。子供たちはちょっと緊張してくるのだろうな。私もすこし緊張。これからどんどんたの しくなりますように。
 さて!明日は、巣巣でふたたびのライブです。大阪から Yah! Gabriel のおふたりがやってきますよ。象の音楽ともコラボ?セッション?してくれるそうです。コーヒーをサーブしに SWAN COFFEEの廣瀬くんが葉山から来てくれて、リーディングもしてくれるみたい。巣巣店主の岩崎さんや、永井さんのWSに通っていたタメダアヤちゃんの リーディングもあります。
ご予約絶賛受付中。ぷらっと来ていただいてもきっと大丈夫です。よろしくお願いいたします。
 4/11(土)18:30〜 fee 1000yen / with 1drink



4/1 野芥子



 今週末から月末へ続くライブの曲リストや音源、譜面が、郵便やメールで続々と集まってきて、ぶるっと目が覚める思い。一気にライブモードに突入です。象 の音楽用にも今から1曲新しいのを作りたいと思っているのだけど間に合うかな。ひとつひとつ落ちついていこう。
 さて、ここを読んでくださっている方にとってどうかはわかりませんが、うれしいお知らせです。久しぶりに新しい草が、食のラインナップに加わりました よ。"食" の ってとこが大事。うれしいのでお教えしてしまいますが、食べるかどうかは自己責任で。
・ハルノノゲシ/キク科
 中国の古書によると、「薬草として 脾・胃・肝・腎・心・肺 の五臓六腑の邪気を払い、無毒で心を鎮め、気力が充実し、身を軽く老化を防ぐ、滋養強壮効果がある」(WEBより抜粋)

わお。なんだか血色悪いような不健康っぽいやつ(ごめん)なのに、すごいやつ!
 野芥子界隈?のキク科の植物は似たようなのが多くて、
見つけてもコレナンデスカ?と首を ひねる種がいくつもある。ノゲシに関しても去年頃からなんとなくそうかなーとうっすら思っていたわけなのだが、自分的に なかなか決定!のGOサインが出せなかった。それがようやく、そうかも?→そうであろう→これであろう?→これだ!と辿り着きまして、晴れてお口にゴーで あります。おめでとうわたしよ。さきほどペラッと葉っぱを一枚茹でて味見してみたところ、若いうちはキク科特有の苦みも少なく、クセというクセも無いよう です。歯切れもよくいい当たり。これはいけるかも! サラダ、おひたし、和え物、炒め物、天ぷらとなんでもいけるようじゃあーりませんか。ほっほー。これは見過ごせないやつが出来ました。ふふっ ふふふふっ。うそじゃなくてほんとの話ですよ。
 と、それならば今日こそ草場へ飛んでゆきたい気持ちでいっぱい!なのですが、こんこんこんこん咳が続くの で、ハーブをブレンドして飲んでいます。最近コーヒーにばかりうつつを抜かしていたせいだろうか。明日から新年度のレッスンも始まるし、おさまりますよう に。草場も桜が咲いたかな。




3/31 サイクル



 年度末。7ヶ月通った衣笠のレッスンがきのうで終わった。最初は1週間、いや長くても1ヶ月(3〜4回)の予定だときいて、 ならばなるべく人と人としての感情は入れずにサラリとやろうとしていたつもりが、2ヶ月〜3ヶ月経った頃にはああやっぱり情が沸いてしまっ た…。と、手放す寂しさを思うと帰りの電車で複雑になったものだった。それからなんだかんだ半年愉しく通って、横須賀を超える距離にもすっかり慣れた今月 あたまに、前任の先生が復帰されることになって、そうかーそれならばと ぐっと気持ちを切り替えたのだった。毎回わたしにレッスン前のニンマリした時間を与えてくれた商店街の横須賀コロッケともサヨナラだ。ちょっとした家庭事 情までこっそり話してくれる(笑)かわいい子たちよ、私を焦らせたレベルの生徒さん、先生の教え方が好きですと転がるように嬉しいことを言ってくれた私よ り年配の方とも、無口な男子高生、ピアノキライ〜と言いながら4月から幼稚園の先生になる今時の女の子。階下のインドカレーの匂いが漂ってくる雑居ビルの 教室とも、連休が取れなくなって実家に帰れなくなってた月曜レッスンともおさらばだ!
まるで何事もないように最後のレッスンは終わって、教室におじぎをして、外へ出れば ほっとしたような、これも夢だったような。そして迎えた晴天の今朝、熱が出た。あー、熱でたんだー。すごい。
思えば夏くらいから風邪らしい風邪もちょっともひかなかったし、なんか気持ち悪いなあと思っていたもんだから、今出たんだなあ〜よかったよかった、出せる 体で、と もよもようつうつ布団の中で思ったのでした。これで次にいけるかな。


 今日は一日休みだけど、これじゃ草の様子は見に行けないなあとぼんやりしているところへ、実家からたくさんの菜っ葉や ら野菜が届いた。ダンボール箱の8割は菜っ葉という山盛りてんこもり。大根葉、たぶん白菜とかブロッコリーとかほうれん草とかの菜の花とか、菜の花のつぼ みは大好物なので嬉しい。この時期はトウが立ったモノを食べるといいっていうしね。
この花の固まりを噛み締めるたびに、すんごいエネルギーを感じるのです。いざこれから花が咲くって状態って、いまから種をつくろうとする最もパワーがてっ ぺんに集まってる時だと思うんだよね。その集合体をモッシャモッシャ食べてしまおうと言うのだもの、オオオー!っとプチプチ細胞がよろこんでる気がするの だ。




3/29 春ゆるむ丘の上で


いつのまにかチューリップが蕾を伸ばしていた。

 ようやく油断しても大丈夫なくらいあたたかい。大事なお別れの会がある日なのに昨日から体調が優れなくて、咳がこんこんと出る。朝も予定した時間には起 きれず、気持ちが外へ出ない。出かけるのは諦めようか、もう誰かに連絡しようかと思いつつ、ジャムをつくったり食材を整理したり。嗚呼、こういう肝心なと きにダメになるのは全く変わらないなあ、自分。永井さんが居た頃からそうだった。
なんて、そうこう思いながら、やりたかったけれど出来なかったことを昼までに1つ2つと片付けているうちに、気持ちもなんだかすっきりしてきて行ける気が してきたので、まあだいぶ出遅れたけれど葉山まで出かける。


  海岸沿いを走るバスを降りる頃には、雨がしとしと降ってきて、秋谷の丘へ続く小径に土や植物の匂いがしっとりと漂う。急坂にすぐにへとへとしながら、遅れ ついでに美しく茂る草たちをゆっくりと眺めながら歩いた。(いい草がいっぱいで、堪らずに摘んだのであった…)
まあ今日は朝からこんな具合に思うままだったから、メインの催しには間に合わなかったけれど、やっと最近 自分は自分のペースでい
い のだ、と意地張らずに思えるようになってきた。
いい空間、好い時間だったな。ちいさな空間と庭にぎゅうぎゅうとたくさんの人が集まって、みんなずっと笑顔で。


来月お引っ越しするナンリさんへみんなで一輪ずつ持ち寄った花は、あたたかくて鮮やかな色の花束になった。
永井さんは変わらないね。もうそんなこと言ってないでさ、って きっとみんな表に出して言わないんだろうけれど、やっぱりさみしいなあ。永井さんが居ないのも、ナンリさんが遠くへ行っちゃうのも。どちらもあるから今日 みたいな夢みたいな時間があるんだけどさ。
矛盾のままでいいよ。どっちもほんとう。





3/21  春分けて 分けあう日



 薄曇り。ベランダのあちこちの鉢に根をおろしたユキノシタがふんわり葉を大きく広げて茂りはじめた。ふむ、頃合いを見て天ぷらだな。
 ごとごとジャラジャラチリチリンと音の鳴るものをたくさん箱につめてバッグに入れました。今夜の会、まだお席ありそうです。ふらっと来ても大丈夫かも。 かもです。ひととき、時間とことばを分けあいませんか。夜は冷えるかもしれないですね。また かも だ。いいかもだめかもそうでもないかも。カモに備えてあたたかくしてお出かけ下さい。

◆3/21(土)18:30〜 fee \1000(珈琲付き)
『詩と珈琲』vol.1  at 古書ウサギノフクシュウ/鎌倉
------------------
『詩と珈琲』と題した朗読会を行います。
詩を読む人の傍らで、それを聴く人の傍らで、珈琲を淹れる人。
耳で聴いたことばを、珈琲の香りともに、舌で記憶する。
ことばと珈琲の味わいをお楽しみください。
------------------
詳細は ウサギノフクシュウまで。お待ちしております。

http://usaginofukushu.tumblr.com/post/112765080162/vol-1




3/20 距離



 穂高へ行ってきました。都内から松本へは格安でバスも出ているし、特急も便利。今回は期限切れの近い回数券を安くゲットして乗ってみたかったあずさ号で ゴー。家からは八王子からが便利。2時間ほどで松本に到着です。行きの車窓では南アルプスの連なる山々に目をうばわれ、着いてからは傍らの北アルプスの雪 を何度も仰ぎ、清々しい空気に自ずと深呼吸を繰り返しました。少し山へ入れば雪解け水がどうどうと音をたてて勢いよく下へ下へ。山や木々から吐き出される 水や空 気。水や空気も生きてるんだなって思う。そして自然の循環の中に人(人の暮らし)も入ってることに気づきます。当たり前のようだけど。
たった1泊のことですが、街に帰っ てきて人の多さに異様さを感じてしまった。人と人、ひとり分の距離(スペース)が小さいんだなあ。これじゃあほんと街の人が疲れたり縮こまってしまうのは 仕方無いのかも。吸える空気の量が違う〜みたいな。どちらがいいかは、人それぞれ であろうが、あー今隣のおじさんの息吸っちゃった…みたいなことで、呼吸が浅くなって余計なストレス生むこととか、山には無いもんねえ。
 そして人と人、近づくことはもちろん出来るけれど、すこし離れるということが出来るのは大事なことだなと。誰かを気にかけてあげることも、そこに居ても 居ないよ うに放っといてあげられるってことも、どちらも必要で。そういうことが自然と出来る人たちや場に居れることはありがたいことだと思いました。まあ、楽な距 離って、その都度違うしね。自分自身もどこに居ても柔軟でありたいのであります。


友が仲間たちと建てた素敵なところにお泊まりさせてもらいましたよ。山の木がたくさん使ってあって、香りもいい。会いたかった ベビちゃんもたくさん抱っこして、笑って、なぜかわからんけれど「ようし!わたしもがんばるぞー!」と宣言して帰ってきましたよ。ここでいま出来ること を、がんばりましょう。


予想以上にあったかい陽気で、山から出てきていたおさるさんもたくさん見ました。サルもふきのとうを食べるんだってー。解毒 か?
前にも書いたと思いますが、父方の
ばあちゃまが青柳の姫さまだったとのことで、長野はイシ カワ家のルーツの地でもあります。路線図を眺めていたら、松本からその地にゆけそうです。一度青柳城趾を訪れてみたいな。




3/16 おとなしく準備のとき



 陽射しが穏やか。去年のうちにひとつだけ埋めておいたチューリップがすくっと背伸びするように大きくなってきました。そろそろベランダにも手を入れてあ げないと。
しばらく続いた連勤がひと段落して、昨日は体があまり言うことをきかないので、時々思うままに粘土をこねたり削ったり、この先のスケジュールを考えたりす るほかは、おとなしくぼーっと。今日もその続きかな。ここ何ヶ月も自分でもびっくりするくらいずっと元気に動いてこれてたので、こんな時間も要るのかもし れません。一日くらいなら寝込んでもいいんだけどね。そこまででも無いので、うまく逃してはいるのかも。明日はすこし遠くへ会いたい人に会いにいく。体の 中の空気も入れ替えてくるつもり。仕事もプライベートも今週はいろいろと切り替えの週になりそう。そうか、そろそろ新月かな。


*今週末、ひっそり水面下ですべりだすように新しい試みがスタートします。

 ◆3/21(土)18:30〜 fee \1000(珈琲付き)
『詩と珈琲』vol.1  at 古書ウサギノフクシュウ/鎌倉
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『詩と珈琲』と題した朗読会を行います。
詩を読む人の傍らで、それを聴く人の傍らで、珈琲を淹れる人。
耳で聴いたことばを、珈琲の香りともに、舌で記憶する。
ことばと珈琲の味わいをお楽しみください。
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 お隣のsahanでごはんを食べてから、珈琲とことばをのんびり愉しむなんてどうでしょう。
SWAN COFFEE が毎回この日のためのスペシャル珈琲を淹れてくれるそうです。
わたしはすこしだけ音で参加させてもらおうかなと思います。その日その空間で生まれるような新しい音楽が出来るといいな。詳細は ウサギノフクシュウまで。お待ちしております。

http://usaginofukushu.tumblr.com/post/112765080162/vol-1





3/8 草はじめ



 おとついのこと、午後になって陽が射してきたので、そうだ!といそいで洗濯機をまわしてから、スッピンにニットキャップをか ぶってバスに飛び乗って草場へ偵察に行ってきました。最近というかここずっと自転車に乗るのがあまり好きじゃなくなって、自転車に乗るなら歩くほうがいい ので、もう電車に間に合わない!って時以外は自転車にのらないのです。でも草場は往復歩くにしては時間がかかりすぎる。滞在時間もあるしね。洗濯機まわし たままだし。そういうわけでバスに乗ったわけです。運良くすぐ来たので。バスでは全然近くまでは行かないのだけど、まあ家から歩くよりかはましです。


 初草場は、ほんとに毎年「なんだ焦ることはないじゃん…」と自分の目で草を確認する度に思うのですが、暖 かさがチラチラちらついてくると、行けないうちに草がいっぱい出ちゃってたらどうしようと悶々と焦るのです。こういうのど ういう心理なんでしょうかね。
で、やーっぱり焦ることはなかったけれど、もう始まってますね〜。安心。ちょっと見るだけ、と心に決めてゆきましたけれど、はい摘みましたとも。ええ。も ちろん。


 タンポポがいい頃です。タンポポの葉ははしりがいいんです。やっぱり美味しい。花が咲いて葉が空に向かって立って伸びる頃も また独特の苦みが効いてきていいんですけれどね。うんうん。タネツケやヨモギはまだまだ摘むのがかわいそうな小ささ。今こんもり茂っているのはスイバの若 葉。ノビルもいい感じに伸びています。ノビル味噌と酢味噌和え、醤油漬けはテッパン。近くの畑のあぜのほうが肥沃なのか陽当たりがよいのか、いろいろな草 が茂っています。ナズナはいつも早いね。花を咲かせてぺんぺんを伸ばしています。カラスノエンドウももじゃもじゃ。梅は満開でメジロが忙しそうに花をつい ばんでいました。今年はツクシももう見つけましたよ。去年より随分早い。
あとふた雨くらいかな、10日か2週間くらいしたら、ああきっと地中に隠れている芽たちが表にぐーんと出てきて頼もしいことになることでしょう。待ち遠し いような、まだもったいをつけたいような。草たちの季節は、ごはんのお友がたくさんできるのでしあわせです。食べ過ぎ注意。また春分のころに行ってこよ う。



3/6 珈琲の虫 めざめ


 啓蟄。三寒四温の寒のほう。まだ五寒昼ニ温くらいの気がする。体はもう緩んできていて、頭ももう "暖かくなっている(はず)" に傾いているから、日が暮れてからの冷え込みが冬場よりもこたえます。それでもどんどん自分から緩んでいってしまうのだ。止めようもなく、春ってやつは。 夏はそうではないな、先に夏の方からこちらへ迫るようにくるな、と昨日ふと歩きながら思いました。体のいろいろもうまく逃していきましょう。
 ま、そんな前ふりをしれっとしてみたわけですが、なんとワタクシ、珈琲はじめました。まさか自分の人生で、珈琲を淹れて飲むようになるなんて思っても居 なかったんですけれど、これも春の気の迷いでしょうか。数ヶ月前からちびちびいけるようになりまして、「あーコーヒー飲みたいなあ」なんて思う自分に、意 外だと思いつつも小気味よく思ったりして、まあびっくり最近はブラックいけますですよ、あなた。美味いまずいもよくわかりませんけどね。苦い酸っぱいはわ かりました。
一日一杯限定ですし、お腹が満たされている時限定ですがね。はあー、なんで しょう、ずっとちょっと羨ましかったんですよ、コーヒーを飲む人。こなれた大人って感じで。
まわりにはロースターさんや、こなれた珈琲人ばかりで、昨日今日始めたような自分がコーヒーについて書くなんて全くこっぱずかしいわけですが、でもこの情 況って今だけなわけで、素直にいきがってしまうことにする。
なんていうか、煙草を覚えた若造が、9割はまだかっこつけで人前でちょっとふかしてみせている そんな感じ?こうして書くことで、その若造の心理を理解してしまっております。街でそんな若造を見かけたら、きっと今までより寛容に優しい目で見れるに違 いないのです。ま、それはいいか。
さて、一時の虫のさわぎなんでしょうかね。自分の体に合っているのはお茶だと思います。珈琲は暮らしの中のパフォーマンスだな。でも今は新しい行為を見つ けて楽しい。


で、ついにミルを買いましたよ!あのドリップの時のムクムクがどうしても自分でやりたくなって。ゴリゴリたのしー!あっはっ は。新しいオモチャを与えられたわけだ、これは。プレイだわ。
憧れのキープonハンバーグは、1杯分のせいか、お弁当用ハンバーグのサイズですが、初ハンバーグ。まずまず満足して初体験終了しました。「ミル買ったか ら、はよ豆送ってー」と友に頼んだコーヒーのお味は、まずフローラルな香りを感じて、酸味を感じましたよ。正解?



3/3 one day



 薄曇りの休日。近くでカラスが鳴いて遠くを救急車が走る。休みだからといってどこに行こうとも思わない。自分の性分なのか、 どこからも少しだけ離れたこの場所のせいなのか。どちらもかな。さあ今日はなにをつくろうか。
 日用品が切れたので早い時間にスーパーに行く。メモを見て必要なモノをカゴに入れてから、水仙の切り花を手に取る。
最近 はメモをして持っていかないと、肝心な一つとかを忘れる。数歩歩いたら水仙の鉢植えが同じ値段なのに気づいて鉢植えにし た。本当は、白い野水仙の香りが好きなのだけど、あまり売ってない。売り場でついつい鼻をくっつけて匂いを嗅ぐも、白の香 りには遠くおよばず。数 年前から草場の一角に野水仙が咲くようになった。誰かが植えたのだろうからと、手は出したことがないけれど、今度行ったら香りだけ存分にいただいてこよ う。しかし水仙のエリアは、ふかふかの土でタンポポとタネツケバナのナイスなエリアでもあるので、行ったら行ったで、水仙どころじゃないのだった。わたし はいつも。
 クリスマス、お正月、バレンタイン→ひな祭りと変わってきたスーパーのコーナーは、明日には何に変わるのだろうか。チョコもひな祭りも、まあ眺めてひや かしているばかりであったけれど、とうとう最後の最後に和菓子コーナーにて道明寺につかまった…。塩っぱい桜の葉っぱとほんのり甘い餡をどうしても食べた くなったのだ。食べた時にぷつっと葉っぱをちぎるあの歯の感触も瞬くまに思い出し、プリーズイートアゲイーン!(←最近 ゆとりが出来たせいか無駄な思考が働くぽい)
何年か前に実家の八重桜で塩漬けを作ったと思ったが、あれはどうしたっけ。自分でだんごを作って巻いて食べたらいいんじゃないのか?と思うも、やはりなん というかあの色を付けましたよ的なピンク色の見た目にも惹かれるのだ。春なんだから、年に一度のことだから、とかなんとか言って、口が呼んで2〜3回くら いは食べてしまうんだな。欲望の春よ。
さてあとは、殻にひびが入ったり欠けたりしているアサリが安かったので、べつにおひなパーリーをするわけじゃないけれど多めに買って、帰ってすぐに濃いめ に出汁をとる。少なめの水と多めの酒でとるのが自分の好みなのに、オーノー、お酒がないじゃないか。しかし、やはり酒ははずせないし。。。脳裏に浮かんだ のは、夜にちびりちびり呑むのを楽しみにしている熊澤酒造のニポン酒。もったいない、としぶったが、まあどちらにしても自分の体の中に入るわけだったと考 え直して適量入ってもらう。ああおかげでいい香り。これで使う時に少しだけ薄めて塩少々入れれば美味しいスープ歓声。いや完成、だけど心の中は歓声。
うどんでも、米麺でもそうめんでも、菜花をさっと茹でてのせて、たっぷりのアサリスープで食べたらそれだけで最高だ。考えただけでもうっとりする。うっと りレベルが低いので、日々なにかしらうっとりだ。おめでたい奴か!と思うけれど、ぐっとしんどいことだってあるなかでも、なんだかそう思えるんだからあり がたいことだよ。ありがたくておめでたい、そんな今日。



2/28  妄想ハント



  タネツケバナがおいしそうに花を咲かせた。可愛いから食べないけれど食べたくなる。食べてしまおうか…うむ。種から芽を出して大きくなってきたキンカンは 越冬。今年は植え替えかな。
 少し前から蕗の薹はわしわし食べておりましたが、昨日はグータラする前にこれだけはやっておこうと蕗味噌もつくりました。ひと安心。冬の間はあまり根菜 以外の生野菜を求めることがなかったのだけれど、そろそろ緑の葉っぱが美味しそうに見えてきましたよ!道ばたで青々と茂りはじめたハコベを目の端で捉える 速度が、心なしか鋭く、そしてじっとりしてきているような… そんな季節。
 いいクレソンがスーパーに並ぶようになったので大好きなクレソン鍋も堪能しております。土鍋にもやしを敷いて、ミニトマトかちいさめのトマトをカットし てぽんぽんぽんと入れ、薄くスライスした蓮根、その上に豚バラか薄切り肉をのせて、どれにもさっと蒸すように火を通したら、最後にクレソンをこんもり入れ て蓋をして余熱だけでしんなりさせるだけ。鍋じゃなくて蒸篭でやるのもいいです。味は荒めのお塩とペッパー、オリーブオイルにレモン。ごま油も良し。準備 と調理あわせても10分くらいじゃないか?の超時短メニュー。お肉とクレソン、トマトが合う〜。蓮根の歯ごたえもよく。さっぱりと鍋いっぱい食べれます!
安価な素材ばかりなので、クレソンだけはケチらないでたっぷり用意してやってみてください。ああ、あそこやあそこにクレソンハンティングに行きたい!
 レッスンに来た4月からの新一年生くんが、「明日から春だよ!」と元気に言って帰っていきました。それでな んだかみんなうきうきした顔をしているのね。わたしの顔もうきうきしてるのかしら。
 
  そうそう、お知らせがだいぶ遅れましたが、現在発売中のnowa vol.3にも草のページを描かせていただきました。シーズンインということで、いつもより多い草たちをぎゅぎゅっと描かせていただきましたよ。文章はあ いかわらず字数指示を無視してもりもり書いておりましたら、2号に続き3号もちょっと増やしてくださって、編集さまありがとうございます。書き足りないと ころは絵の中に書いてしまうという強硬手段にもでました(笑)そのくらいあれもこれもまだまだしゃべり足りないというかなんというか尽きないのでありま す。
ハコベ、ミミナグサ、タネツケバナ、ナガミヒナゲシと、まさにタイムリーで分かりやすい草もいくつかありますので、本屋さんでみかけたらお手にとってめ くってみてくださいね。



2/26  気 


  はーるよこい/はーやくこい/あーるきはじめたみいちゃんが/あーかいはなおのじょじょはいて/おんもにでたい と まっている

 今のちいさな子たちはこんなうた知らないかな。
 冷たい雨降り、といっても、肌を刺すような寒さやしびれる冷たさはなくて、ほんのすこし気の抜けた雨。わたしもひと月半、レッスンしている以外は寝ても 覚めても考え続けて制作していたお雛様が出来上がって、送り出して、その足でレッスンに行って帰ってたら、ああほんとうに気って抜けるんだなと、という か、気って体の中で張るんだ、1本のスジになってるんだなーと確信するくらい、すうっとまるでイカのあの透明な骨を首もとから抜かれたように、体がふにゃ りやわらかくなりました。見事。大きな息がなんども体から出た。抜けてわかったけれど、呼吸も口(歯)の力の入りかたも全然違うのね。すごいなあ体って。 よく食べてよく作った日々でした。太ったかな… 太るんですよね、自分。制作中は。
 傘に雨で散ったピンクの桃の花びらが一枚ついていて、なんていうんだろう、春特有のあの得体の知れない心もとなさが 骨抜きされた体に今年もやってきましたよ。



できたよー。待っててね。


先に送ったつるし飾りたち。ザ・春色。



2/20  大きな世界のこのちいさき片隅より



 今日はお篭りで作業。BGMはジェリーガルシア、はやめて、ニールヤング先生にした。今は youtubeでフルアルバム聴けるんだなあ。とふむふむ眺めているとキリが無いのでそうそうにやめないと時間があっというまに過ぎてしまう。いいことに はトラップも付きものだ。甘い罠ってやつ。わたしみたいな呑気はこの罠にはすぐはまる。よし1分だけと決めよう。
 窓を開け放しておいても窓辺はあったかい。洗濯物がパタパタしているの見ていると、ああこのちいさい空間も 世界と繋がってるんだなと思う。そしてこのちいさい空間のもっと片隅で、放っておかれた干し柿が旨みの粉をふいた。衛星写真ではこのうまみは写るまいが、 超高感度の旨みセンサーがあったなら、微々な点にはなるだろう。うまい。お茶をいれねば。こっちは3分だ。



2/19  雨水 
春食はじまってますよ



 きのう一日雨が降ったせいか、空気のふところがひらけたような、やわらかい匂いがする。少し前に葉を全部落としたばかりのベ ランダの鉢植えの枝先に芽を落としたら、あたらしく緑色の茎を伸ばしたその先に小さな新芽がついていて、若葉を開こうとしていた。着々と、着々と。
今日は雨水、
土脉潤起(つちのしょう うるおいおこる)。雨がふって土が潤って、草木の芽が出はじめる頃。新月で、旧正月だ。おめでとう。そろそろ草場にも七草たちが揃うころだね。



2/16  ひとつひとつ



  先週のこと。ヒントをもらいに実家へ帰ってきました。そのまえにお浅間さんへちょっと寄り道。富士山本宮浅間大社。地元の人はみんな ”おせんげんさん”と呼びます。ここに来て、透明な底からぽこぽこ湧く池の水や流れる川の水を眺めていると、体のなかも澄んで、ぽっかり隙き間ができるよ うな気がします。そしてお腹がぐー。
実家でいろいろ知恵を拝借しましたが、最終的にはそれらをふまえて自分自身のやり方でやるべし、と判断を下し、東海道をまた戻ってきました。でも行ってよ かった。選択肢を減らしていくのもひとつ。




2/10 指先から咲けや春よ




 時間の隙き間をみつけては、ちくちく針仕事をしています。ぺらんとした一枚の布が、重ねて縫ってふくらんで次第に形となって 手の中で完成していく。夢中でちくちく。チクチク秒針も進んで毎日気づけば夜がふけています。すこし根をつめて制作をする のは久しぶり。雪の中のひとたちを想いながらちくちくにやにや。寝ててもうごく魔法の指がほしいよ。



2/9 もうすこしまだすこし 



  風がピリピリとつめたい。バスの時間まで20分待つならばと、耳たぶちぎれそうになりながら歩いて帰ってきました。歩けば体はあたたまるけれど、ほっぺと 耳が寒いです。マスクしてフードを目深にかぶって、夜道ですこし怪しいですけれど、そんなこと言ってられません。ここにきて寒さの山でしょうかね。そんな にほいほい春がやってくるかと思ったら大間違いだぜみたいな。去年はここらで大雪がきましたね。今年はまだ旧正月も迎えてないですし、そう考えるともうす こしまだすこし、いつもよりちょっとゆっくり春がやってくるのかもしれません。とりあえず今夜は風呂にはいって待つことにします。おやすみなさい。
  ここのところ写真もあまり撮っていなくて、今年に入ってから撮っているお椀というか味噌汁の写真。忙しくても味噌汁くらいはちゃんと作ろうと思って。写真 のは1/31夜 とりひき肉、水菜、大根。次の日への気合いでお肉入りにしたんだった。


2/4 
満月とつめたい夜と近づく地下鉄の音



 立春。満月はいつだって蓋がふっとんだ明るいマンホール世界の中を見ているみたい。あんなに眩しいマンホールなら一度飛びこんでみてもいいかと思う。そ ういうまぶしいところ、煌びやかさに身を投じたりさらしてみることが、たぶん年々欠けている。照明の明るい都会の店に入るのも億劫になってしまって。必要 がないから、ばかりじゃなくて怠慢か。なにも高い洋服を着るというわけじゃなくても、自分なりに背筋をのばして経験値を伸ばしに都会へ出るのは必要ね。一 年に一度マナーの勉強がてらきちんとしたところへ食事にでも行こうかな。だれか連れて行ってくれないかしらん。そんなことを思うまぶしい月夜。あしたは夕 方から仕事に出るのだけど、雪が積もるのかなあ。


1/29  かがやくほしたちに



 昨日のこと。園でのレッスンはいつもどおり賑やかに楽しく喉を嗄 らす。発声がなってないのかしら。曇りがちの空が、午後の時間が過ぎるにつれ園庭に陽が注ぐようになって、窓際のピアノにあつまる子供たちの顔にもあたた かい光がやってきてふんわりと包んだ。窓ガラスもピアノも床も机も子供たちも黄金色にきらきらして、よく笑う子供たちといっしょにわたしもずっと笑いなが ら、美しいメロディーのうたを朗らかに歌っていたら、こんな時間がなにより途方もなくしあわせな時間に思えてじーんとする。そして思い出しては何度もうる うるする。歳だから余計にもろい…。子供たちのために書かれたうたはこう歌う。

かがやくほしたちに/いのりをささげよう/ぼくたちのゆめ/せかいじゅうがひとつ/こころになるよう/
かがやくほしたちと/かなでよう/へいわのうたを

 ちいさな子らが、歌の意味をほんとに理解するのは、きっと 歌もこの日も忘れてしまう頃だろうけど、わたしが胸からふり切れるほどに満たされたこんな気持ち、こんな時間が、この子たちや世界のたくさんの人たちに も、たくさん訪れますように。ただそう祈ることくらいしか出来ないけれど、心を込めてまた歌うよ。
しかし園児たちに見事にパワーを吸い取られる水曜日。そして疲れを引きずる木曜日。とほほー



1/28 風のとおる日



 晴れ。音をたてて風が吹く。玄関前の通路に、日々鳥たちがなにか しらの種を落としていく。うちの建物の屋根の上で食事をするのが常のよう。食べながらプイっと捨てた種や、プリっと体内から一緒に出てきたのなど数種類。 今はお向かいの家のモノと思われる金柑の種がメインで、あと丸っこい可愛い種があるのだけど、あれは何だろうなあ。1パック498円とかの金柑を買って大 事に食べているわたしにしたら、食べたいときに木からパクっといただける鳥がうらやましい限り。
前にも書いたと思うけれど、鳥の落とし物はたまに拾って土に埋めている。いつかそういう庭をつくりたくて。きっと美味しいものの木がたくさん生える庭が出 来るに違いないからね。庭じゅう鳥にたかられるかもしれないけど。



1/23  サウンドインスタレーション



 明日のイベントでの 象の音楽 の紹介に、ギャラリーの濱口さんが、"ポエトリーリーディングとサウンドインスタレーション"と書いてくださっていて、ほほう、なるほどサウンドインスタ レーションかあ!と 視界がクリアになった思い。今まで象の音楽のことを人に説明するのに、どうもしっくりくる言葉がなくて、かといってライブの空気感みたいなものを説明する のも億劫で「朗読と音楽」とまあ、ぶっきらぼうのようにそのままだったわけだけど、そうか、そうだインスタレーションなのだな。あれは。ちょっと響きも カッコいいし嬉しい。濱口さんありがとう。言葉負けしないようしないとね。
ひとつ言えば、ポエトリーリーディングとサウンドインスタレーション じゃなくて、ポエトリーリーディングとサウンドのインスタレーションかもしれない。 明日は永井さんの詩を読むわけなので、永井さんの言葉があって相方の菜文さんの声色とリズムがあって、わたしは映像がみえてきてそ れを音におとしてゆきます。だからやっぱり半分は即興になってしまうわけであります。
今回、鍵盤をギャラリーで用意してもらうので、うちからは小さいのを持っていってみます。象で使うのは初めてだったかな。どんなんなるかは、本番のみ知 る。。。たぶん大丈夫なはず。

お時間ありましたら、お立ち寄りくださいね。

トークショーの時間によって、すこし開始が早まるかもしれません。
(展示の詳細、明日以降のイベントはnewsにupしてあります)

【永井宏 "  ZUECCA REVISITED 2015 " 展】


1/24(土) 15:00〜
 《Talk about  The Assemblage Photography & INDEPENDENT PHOTOGRAPHERS IN JAPAN》
「ZUECCA」の時代 1970〜80年代の写真作品、写真集制作などについて、当時の知る関係者によるトーク。

出演・島尾伸三 安藤隆 滑川英達 進行・濱口雅彦(タンバリンギャラリー)

 17:00〜 ポエトリーリーディング
  象の音楽(村椿菜文 イシカワアユミ)
   ◆象の音楽/永井宏が招集した、ポエトリー・リーディング&サウンドインスタレーション・グループ。メンバーはいずれも、永井宏が主宰したワークショップ のメンバー。



1/15 神様のいうとおり



 いつになっても自分から早起きができるようにならないので、きっ と神様がしむけたのであろう。今年に入ってから急に早朝出勤の日が増えた。早朝といって も家を出るのは8時前後なので、普段から通学や通勤している人にはふつうなのかもしれない。まあ、ふつうかどうかは人それぞれ基準があるから、そう言って しまうのはおかしいか。
いつかこのリズムが習慣になるのかな。早起きの必要がなくても、同じように起きないとだめだろな。必要があるのは今のところ多くて週2〜3日のことで、ほ かの日は反動というかむしろ死んだようにいつも以上に眠っております。早起きの習慣はつけたいけれど、ここまで早くなくていいじゃんか、と思ってるところ がたぶんだめね。でも起きないといけない時には起きられることはわかった。ああ、たぶんこう考えるとこもだめね。
 早起きのミッションがあるときは前日から緊張だ。21時以降は寝ること以外考えないこと。22時にはお風呂に入らなくっちゃとそわそわすること。で、な んとなく少しずつ脱ぎ出すこと。 笑  ←これ結構効果あり。(寒くなって入らざるをえなくなる)なにせ長らく自分が目覚めたときが朝よと、低血圧を甘やかして暮らしてきたのだ。 ともかくせねばいけないうちだけでもいいからガンバレ自分。



1/12  ニッキ棒よ どこへいったか



 くちなしの実をもらったので、なにか作りたいのだけど、きんとん しか思いつかず。きんとんはそれほど好んで食べるわけでもないので別にいいなあ。それならこちらも少々苦手意識のある伊達巻きを自分で作ってみたく、くち なしとは離れてゆくのであった。

 ふとした話のついでにニッキ棒のことを思い出して、万国共通かとぺらぺら喋ったらどうもローカルなモノのようで通じず。幼き頃、ちいさなお祭りで買って は食べたニッキ棒。
子供心にお祭りに売ってるもの(テキ屋の食べ 物)は、東京=都会からくる食べ物だと思っていたのに違ったのかね? ニッキ棒 知りませんか?
小学生も高学年になった頃から、おこづかいが増えて、祭りには『りぼん』の付録セット目当てで行ったり、中学生になって友だちと隣町のお祭りに行くように なれば、食べ物より街のハンバーガーとかサンリオの文具なんかを目当てに買うようになって、ニッキ棒 のことなど忘れてしまっていたわけだけど、最近になってからまたあの存在を1年に一度くらい思い出すようになった。見かけないのは田舎のちいさなお祭りに 行か なくなったせいだと思っていたのに、どうもニッキ棒自体が絶滅寸前らしいじゃないか。えええ。
そう知ったら記憶に火がついて、どうもこうもまたあの枝なんだか根っこなんだかわからないけど、あきらかにワイルドな原木ちっくなニッキ棒をかじりたくて 仕方がなくなった。あの地味な味よ。
 ニッキ棒を知らなくても、ニッキはみなさん味の想像はつくでありましょう。あのニッキです。ニッキ飴とかの。ニッキ水の方が皆さんの祭り屋台の定番なの かもしれませんが、田舎の子供であった私にはカラフルな色のついた洒落たものは、何なのかわからなすぎて手が出ず、見えもしないものでありました。花の蜜 を吸ったり、草の茎をかみかみしているような子供でしたから、枝には食いつきましたわ。
 ニッキは、肉桂。桂皮はシナモンだから、ざっくりいうとシナモンでしょう。でもニッキ棒=シナモンなのかはよく分からず。シナモンはセイロンシナモンと あり海外種のようです。ニッキ棒はどうだったのだろう。日本種の肉桂なのかなあ。肉桂はクスノキ科で、私が育った集落の名前には、そういえば "楠金”とクスの名がついています。楠の木と肉桂が同じではないだろうが、地域的にも普通に肉桂の木が生えていた(生えている)ってことかなあ。美味しい 枝の木には出会ったことはなかったけれど。。。うーん、考えれば考えるほど悶々とニッキ棒の世界へ引きずり込まれてゆくじゃないか…
まあその辺はいいや。ともかく、このニッキ棒(こう呼ぶものあっているのかわからないけど)いわゆるシナモンのスティックとは容姿から異なります。なにせ まんま枝です。ああもしくは根っこ。5センチとかそのくらいに切った小枝が5本くらい束になって、50円くらいで売ってたんじゃなかったかな。見た目、枝 が並べてあるような絵面です。ここまで読んじゃった方は、もうニッキ棒に会いたくて仕方ないでありましょう? 笑 [ ニッキ 棒 ]で 検索してみてください。わたしの夢じゃないから。ね。
 実家は山のふもとの集落でしたから、同じような枝なんてそこら中に落ちてます。でもこの祭りで売ってる枝、ニッキ棒だけは、ほのかなニッキの香り、しゃ ぶってかじれば、甘いようなほろ苦いようなニッキの味がするわけです。さいこうでありますよ。味がなくなるのを遅らせるために、ちびちびちびちびかじっ て、いつまでも口に入れていたのを思い出します。嗚呼あの枝を、生きてる間に、いやボケちゃって忘れちゃうと困るからこうして活字にできる間に、もう一度 またかじりたい!ニッキ棒、どこにありますか。ニッキ棒情報求む。近くのお祭りで売ってるのを見かけたら、どうか1つ買って、私にください!!




1/11 ゾロ目 脳内旅行



 出張レッスンのあと鎌倉へ。ひとつ企みを伺ってから、sahan へ行ってお友達と待ち合わせ。オーダーを待つ間にちょろっと隣の古本屋ウサギノフクシュウを覗いて、小栗店主とちょろっとお喋りするのもたのしい。もしか して、こういうのを俗にいうひやかしというのだろうか。穏やかで優しい口調のおぐちゃんに甘えて、欲しい本のジャンルを半ば強引に言い捨ててくるワタク シ。sahanに戻ればみーやんの丁寧なごはんやお茶の支度が出来ていて贅沢なこと。お友達とお友達のお友達(面倒くさいので勝手ではあるがもうお友達と いうことにする)のアイスランドの旅のお話や写真をみせてもらって、北の未知の世界に意識をとばし、その後はmolnへ移動してアルゼンチン帰りの高砂隆 太郎くんのボサノヴァライブを堪能。おしゃべりの続きのように歌い出す、というか実際そんな感じにみえた高砂くんのボサノヴァを聴いて、ボサノヴァって本 来こんなふうに生活の中で会話に近い、添うようにうまれた音楽なんだな、と思いました。呼吸とか発音とか、とくに歌のためにというような発声じゃないみた いで。(もちろん聴く側には感じられないだけかとも思うけれど)どんな音楽もルーツを辿って行くとそんな感じなのかもしれないですね。日本の子守唄とか。
ポルトガル語の丸みに、やはり未知のブラジルやアルゼンチンの風土を想像。フォルクローレもいろいろ聴いてみたいな。脳内旅行を存分にたのしんだ半日であ りました。




1/9 凍みて染みて沁み込んで



 日向を背にあてて、しみじみと白湯をすすっております。忙しさあってのこのしあわせな時 間。
 昨日の帰り、のぼりかけの大きくてあったかい色の月を眺めていたら、ぐぅ〜とお腹が鳴りまして、金メダルみたいだなあなんて言ってみたけれど、ほんとは なんだか美味しそうに見えたんでした。たっぷりお出汁がしみこんだ透き通るようなおでんの大根… ああ。
お出汁がしみるのは結構なことだけど、寒の時期に入って、冷たい風がますます骨身にしみてきます。お腹が空いているとその空洞を風が吹きっさらしていく… と思うのは私だけでありま しょうか。ただお腹を満たしたい欲求であろうか。でもごはんを食べれば寒空に立ち向かうエネルギーは出ますよねえ。ねえねえ。
いちいち きゅうと縮みあがってダメな人になっている私とは反対に、ベランダの干し柿は甘さをぎゅっと抱えてちぢんで、ますます美 味しくなってきました。ほんとうならもう紙に包んで箱に入れて白い粉をふかせるのかな。自分がかたいの好きなのでやったことはないですが、来年いや今年 か、は旨味の粉をふかせてみたい。
  さて午後は、里芋でも煮よう。大根じゃないんかい!と自分で突っ込みながら。 帰省最後の日に父さんが畑から掘ってくれて、泥だらけの芋をしびれるような冷たい水で、フーとかアーとか声にならない声をはきながら(聞いてしまった…) 洗って持たせてくれました。うちの里芋はねばりがあって美味しいのです。じーんと想いも沁み込む美味さです。




1/5 睦月満月


きのう

今日

 しずかな食卓。自分のタイミングで適量を食べられる自分のつくる食事も悪くない。というか、体はほっとしています。久しぶりに鶏ハムを仕込んでみまし た。これはいつどう作っても失敗がなくてそれなりに美味しい。
し ばらくは実家の恵みがたくさん。まだお正月っぽい感じの色味だ な。イクラは大好きで、過去大事にチビチビ食べ過ぎてだめにしたことがあるので、朝から山盛りで。





2015年 あけましておめでとうございます

 寒い寒いとこたつやストーブの側から離れられないお正月でした が、大雪の地域も多かったようですね。それにくらべたら静岡は、昼間のうちは光穏やかにあたたかく、誰かしらが入れ替わり立ち替わり縁側に座ってのんびり 過ごしていました。いつものように特別なことはなにもなく、ただ短い時間を家族がいっしょに過ごすことがなにより特別なことで。
3日も実家に居れば自分の部屋が恋しくなり、帰ってきてほっとして一晩眠り、ひとりで食事を黙々としているとまたふるさとをほのかに恋しく思ったりするわ けです。帰る場所や恋しい場所がいくつもあることは、贅沢なことかもしれないですね。


お天気がよくて富士山もくっきり。雪の量や筋の入り方がザ・ 富士山!て感じでナイスバランス。



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