屋根


どこにでも持ちはこびができるテントみたいなのがあればいいなと思う。
キャンプ用のテントではなくて、運動会の時に校長先生とか来賓の人たちの席に立てるようなの。あれの屋根の部分だけでいいから、まあ少し厚手のシートでいいのかもしれない。晴れた日に青空の下にいるのもいいけれど、木陰のような自分の屋根があったら、一気にそこが特別な場所になって、なんだかすごく素敵な気がするのだ。木々の枝と枝と枝と枝にシートの端を結わえて、すこし真ん中がたるんとしたハンモックのような屋根。
大きくなくてもいいけれど、通り雨くらいはしのげて、ときどきは素敵だろう?どうだいと手際よく張って、中に誰かを招く。色は白がいい。風になびいて雨音を弾くテント。よし作れそうだなと思うけれど、そうむやみに張れる場所は無い。いつも行く草原に張れたらいいなあ。
そしてそこで試しになにをしようかなんて、細かな雨の降る午後、部屋の窓際で裸足の足をさすりながらあれこれ考えてた。


'11.May.16